「あり得ない内容だが何故か心に焼き付いた映画。」愛の嵐 西海一久さんの映画レビュー(感想・評価)
あり得ない内容だが何故か心に焼き付いた映画。
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どこか寂しげなウィーンの町並みが舞台のこの映画、なぜか心に残る映画となりました。
この映画を批判する人は数多くいる事も承知しております。
当然被害にあった人達を考えれば当然と思えます。
ナチスに酷い目にあったルチアがなぜ?
理解出来ない事も起こり得る事はしばしばあります。(理解出来ない動物!それが人間。!)
何もかも捨て去り、悲劇の終焉に向かって行く生き方が理解しにくいがそれが官能の魅力に取り付かれた二人の生き方なのだろうか?
私の心の底には「うらやましさや憧れ」があるのかもしれない。!
ちょっと笑えた(不謹慎かもしれないが)シーンは主人公のダークボカートが元親衛隊員達と別れる際手を上げて「ハイルヒットラー」と言うと吊られてナチ式敬礼をしてしまう所はつい過去の習慣が出てしまう。
このシーンと似ているのが、「博士の異常な愛情」のラストシーンで博士がアメリカ大統領の前で高揚した気持ちを抑えきれずナチ式敬礼をしようとする所だ。
親衛隊の帽子を被り吊りズボンを履くルチア(シャーロットランプリンク)が歌いながら踊るシーンは本当にカッコ良く見える。!
後のアーティストに強い影響を与えたのも頷ける。
背徳的なシーンだが見いってしまいこのシーンは良くも悪くも映画史に残るシーンと思う。!
ラストの銃撃で倒れる二人は、それまでの愛憎劇の報いなのだろうか?
でも、切ないが美しい死に方に見えました。!
※ジョニーデブさんへ
リクエストに答えて頂きありがとうございました。!
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