愛と復讐の挽歌のレビュー・感想・評価
全1件を表示
チョウ・ユンファ!
クリックして本文を読む
腹心であったユンとクオ(ラウ)の兄弟。何かとチャイに取り入ろうとしていた70年代。しかしチャイが選んだ後継者はクオだった・・・しばらく香港を離れマラッカへ向かったクオ。ユンは80年代に入り、狙いを定めた。などと、冒頭から説明される・・・
チャイは警察とも仲がいい。ハウ刑事部長から「ユンを殺るなら手を貸そう」などとも言われる仲だ。小競り合いや挑発が続き、一触即発の状態で、クオが帰国して兄のユンを説得しようとする。裏切りなんかもあって、部下を失い、そのうち警察を使ってチャイは逮捕。しかし、強行突破し死に物狂いでマラッカのクオの元へ・・・
フィルムノワールなどと言われてるけど、単なるヤクザの抗争モノ。それでもなぜかのめり込んでしまうのはチョウ・ユンファの魅力なのだろうか。なんせ、家族を大切にし、部下をもかばう男なのだ。現代社会に当てはめてみても、こんなボスは見たことがない。中盤ではめられたときにも警察から部下をかばい、拳銃の束を持って進んで捕まるし、ラストだってクオをかばうのだ。そして火事場のクライマックスでは兄弟、親子の撃ち合いが・・・
しかし、よ~く考えてみるとユンが部下の心を掌握したとは思えないという欠点がある。どちらかというと一匹狼としてムチャするヤクザなのです。誰もこんな奴にはついていかないって。ボートで逃げて、マラッカまで魔の手が忍び寄るとか、ユンファの不死身ぶりにも突っ込めそうだけど、一番はユンの性格だよなぁ・・・
コメントする (0件)
共感した! (0件)
全1件を表示