愛と喝采の日々のレビュー・感想・評価
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もしあのとき違う決断をしていたならば
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総合:65点
ストーリー:65
キャスト:70
演出:65
ビジュアル:70
音楽:
今まで懸命に目標に向かって努力して、それで順調にいってきて何とか将来が開けそうになったとき。そのときに迫られる、家庭をとるか仕事をとるかの選択。家庭に特に不満もなく、それなりに幸せ。でも、もしあのとき違う決断をしていたならば、いったいどうなったのだろう。そんな経験は誰にでもあるはず。特に同じように努力していた友人が、現在その世界で脚光を浴びていたならば。それは脚光を浴びている友人にも当てはまる。もし幸せな家族を持っていたならば、いったいどうなっただろう、と。
長い年月を経て、そうした二人の複雑な思いが静かに、だけど徐々に募りぶつかりあい、そして衝突する。少しずつ心の奥底に溜まっていたわだかまりが、一気に溢れ出て噴火する。その後は今までの感情のもつれが嘘のようにすっきりとし、新しい世代が新しい人生を歩んでいく姿が瑞々しく描かれる。
そんな物語はよくまとまっていたし、二人の過去と感情がわかる。悪くはないのだけど、どうにもならない過去にこだわり続けて、ちょっと退屈でもあった。二人はもうあのときに選択の決断をしてしまった。今更どうにもならないのだから。だから娘が自分の新しい世界を歩み始める描写があって良かった。
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