「シュワちゃんの良さが出ていない」ゴリラ(1986) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
シュワちゃんの良さが出ていない
総合65点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
FBIをクビになった後、田舎の警察でくすぶっていたシュワちゃんが、個人の依頼で突然シカゴの大きな非合法組織に潜入捜査を始める。それもわざわざ工場を破壊するという特別目立つことをすることで自らの身分を消すことまでして。
そんな何とも二流な設定で物語が始まる。その後も潜入もあっさり出来るし、敵に疑われることも少なくとんとん拍子で物語は進んで行く。妻ともう一人の女の扱いもおざなりで存在感がない。
見せ場としては銃撃戦でそれはそれなりなのだが、単独で多数に突っ込むシュワちゃんがやけに無敵だし若い鍛えられた体を活かした活劇はあまりない。髪を整髪料ですきあげて背広でばっちりと決めた暴力団風の姿を見せたかったのだろうか。
このころのシュワちゃん作品は大概観たことがあると思っていたが、これは記憶にない。だが80年代当時のありふれた活劇作品といったところ。全体として水準が低めで、若くて筋肉ムキムキのシュワちゃんの良さが生きていない。
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