「それでも歌い踊る」ガーダ パレスチナの詩 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
それでも歌い踊る
23歳の女性・ガーダが、イスラエルからの絶え間なき銃撃音の下で結婚・出産しながら社会を見つめ続ける12年間を追ったドキュメンタリーです。カメラは飽くまで家庭での日常の生活に向けられます。パレスチナの人々は、戦火にあっても集まると直ぐ歌が飛び出し、踊りの輪が出来ます。それが彼らの歴史を彩って来た暮らしなのでしょう。
そして、本作で映っている現場が現在どうなっているかが勿論気掛かりなのですが、上映後の古居監督のお話では、殆どが破壊し尽くされ亡くなった人も多いとの事。しかし、彼女はカナダに逃れて大学で職を得ているのだそうです。彼の地の人々が、心から喜びの歌を歌い踊れる日を迎えるにはどうすればよいのか僕に全くは想像もつきません。
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