最終兵器彼女のレビュー・感想・評価
全3件を表示
セカイは回る 彼女を置いて
東映屈指の漫画実写映画
原作より男女愛し合いが少ないため中学生や女性でも見やすくなっている
がしかし愛がテーマとして強いイメージがあるので深みは軽減されてしまっている節がある
シーンや人物が削減されているので原作履修済みの方々は不満を持つ要因になっている
前田愛さんが好きなのでちせのあの独特の雰囲気を演じていられるのが観られる良い映画で好きです。
交換日記
コミックもアニメも未見だったので、『アイアンジャイアント』の人間版かな~などと思っていました。序盤は交換日記を始めた高校生カップルシュウジとちせのエピソードでほのぼのした気分で鑑賞・・・と思っていたら、いきなり戦争が始まってしまった!この唐突な爆撃機に襲われる札幌のシーンが衝撃的でした。しかもこの事件はメディアでも一切報道されない。緊迫感と報道管制による情報操作の恐ろしさを感じた一瞬でした・・・
国土防衛の要だなどと力説して一人の善良な市民を兵器に改造してしまう自衛隊。個人の尊厳を無視した国家権力の横暴さをも露呈するが、強力な秘密兵器であるにも拘わらず諸外国には全て漏れていて、そのために攻撃を受ける日本。有事であるのに壊滅状態となった事実さえも隠匿するなんて、現代日本でもあり得そうです。
戦闘機や爆撃シーン、そして廃墟となった街並みなどはCGで処理してるのですが、なかなか良かったと思います。ちせの兵器としての造形も面白かったのですが、羽を広げるところでは明和電機を思い出してしまいました。自衛隊もなかなかのものです。最先端テクノロジーによってサイボーグ化したちせを多分GPSか何かで状況まで把握しているというのに、呼び出しにはポケベルを使っています。ここで笑ってはいけません。迷彩色でコーティングしてあるポケベルというレアものなので欲しくなること必至なのです。
基本はラブストーリーであるのに一旦緊急出動要請があると残酷な戦闘シーンへと切り替わる。このアンバランスさと戦争への嫌悪感が重くのしかかってきて、軍備拡張が外国へ敵対心を植え付けることになると訴えてきます。なぜ流行の自衛隊協力がないのか簡単にわかります。ただ、脚本にはちょっと不満も残り、酒井美紀の演技には失望しましたけど、貫地谷しほりの演技が良かったので全体的にはOKでしょう。
【2006年1月映画館にて】
うーん。
原作と比べてしまうと、戦争の悲惨さ、友達や親しい人が死ぬ悲しさ、ちせが変わっていくことの悲しさ等々がかなり抑えられていると思います。だから悲しいとかがあまり伝わらない。死体もほとんど出ません。
原作とはけっこう違う。ギャグ要素はほぼなし。ちせとしゅうじとのやりとりの中で、コミカルな部分は無し。原作のように全体的にしゅうじは泣いていないし、ちせが撃たれそうになるシーンでは、ちせがあまり感情爆発させてないから、生きたいという必死さがあまり感じない。テツ先輩が最初すごく嫌な人に描かれていたのは意外。
SEXのシーンもサラッと流されてしまっているのが、かなりショック。
よかったのは戦闘シーンでのちせの兵器の部分やラストの兵器はかっこよかったです。あとは、しゅうじがちせを探して砂漠で見つけるところですね。ちせに触れなかったのが残念ですが。
全3件を表示