「すがすがしい青春」キャプテン(1981) どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
すがすがしい青春
大好きな作品なので贔屓目で高評価になっています。
4対3の画面サイズで、アニメ映画としてはクオリティが高くはありませんが、本編約98分で上手くまとめています。
名門青葉学院には監督がいるようですが、主人公谷口(たにぐち)タカオがキャプテンを務める墨谷(すみや)第二中野球部には顧問の先生や指導するコーチが登場せず、谷口がコーチをしたり、引率の大人不在で青葉学院に部員たちと一緒に見学に行っています。そのようにして生徒に完全に任せる学校の体制が当たり前だったのかもしれません。
野球部に限らず、自分が活躍できる場所に身を置くのが賢明だと思いました。
親は名門校に子どもを預ければ安心かもしれませんが、子ども本人の充実した青春のためには、敢えて発展途上の環境を選択するのも良いのではないかな、と思います。
大人になった今観ると、格差社会や企業同士の競争、仕事や人生についても考えさせられます。
クライマックス、「アマチュア試合は、相手と同じ条件で試合する」というスポーツマンシップに感激します。
中学生の野球部員たちが純粋で、すばらしい作品でした。
コメントする