ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島のレビュー・感想・評価
全26件中、21~26件目を表示
大人向け個性派ワンピ映画
同じセリフを何度も繰り返してくどいかと思えば、仲間が話しかけても無反応で間の取り方が煩わしかったり、いつものワンピースらしさがない。
ところどころツッコミどころがあり、終始違和感がありました。
仲間を失ってく怖さをテーマにしたところと全体的な話の流れは悪くなかったのだけど、
前半の明るさとは一転して後半が暗すぎるので良かった〜!と手放しには言い難く、良くも悪くも引っ掛かりやモヤモヤ〜が残ります。
でもでも、決して嫌いではなくて…何故かたまに観たくなってしまう不思議な魅力ある映画です。
若干グロ&ホラー要素もあるので子供向けではないかな…。
ワンピースにしてワンピースにあらず
前半の会話や音、アクション、どれもテンポが良くとても見やすい。さらにCGの使い方や作画が素晴らしいので楽しい世界に引き込まれます。
そこからのどん底シリアス。前半の明るいシーンから後半の暗いシーンに向かうグラデーションが秀逸。
ただ少しキャラクターの感情に無理が感じられます。というより普段のワンピースと若干性格が違います。そもそも「麦わら海賊団が仲間割れする」というのが無理があるのかもしれません。
しかし、それを除いても良作。自分の仲間を守るために人の仲間が犠牲になる。実はルフィも男爵も変わらないんじゃないかな、と思いました。
生贄は道徳的に…って思うかもしれないけど、海賊ですし。両方。
“One Piece”映画でなかったら
本作品のテーマの「仲間」についてですが、
細田監督いわく
「ルフィの目的は、ひとつなぎの財宝を見つけて
海賊王になる事であって、今の仲間と冒険する事ではないんだもの。
逆に言えば、ひとつなぎの財宝を見つけるために、
仲間が必要だと言ってるわけで。そういう人物なんだよね。」
ソース(tp://www.style.fm/as/13_special/mini_050815.shtml)
と、あくまで夢をかなえるための「道具」みたいな言い方をしてますが
ここが根本的に「原作」のルフィ像と違う。
クマに仲間全員をバラバラにされただけでも
「何が船長だ...何が海賊王だ...」
と、号泣しており、
“仲間を守れなかったり、仲間を失ってまで叶える夢などありはしない”
というのが「原作」のルフィ像だったはず。。。
とはいえ、本作品は原作に対して
少なからず影響を及ぼしている点も見受けられます。
(例えば、仲間と離れ離れになってもイワやクロコ、
ジンベエと手を組んでエース救出のために前進するところは
お茶の間海賊団やちょび髭海賊団を彷彿とさせます)
これらの点から、
ある海賊の船長としての物語だったら
名作になり得たのかもしれませんが、
“One Piece”と銘打っている以上
キャラ崩壊させては元も子もないと感じたため、
1点をつけさせて頂きました。
大人向けONE PIECE
ONE PIECEの映画は一通り全部観てるのですが、気になって最近また見直した作品。
異色の作品と言われてるだけあって、作画もお話も他のものとは一線を画するものになっています。
監督が時をかける少女やサマーウォーズの細田さんだと知って点と点が繋がったように納得。
とっても「らしい」演出で良かったです。
序盤はタイトルから想像できるようないつも通りの楽しい一味。
まずいつもと違った衣装(着替えた後も)がいい!
そして男爵の思惑通りだんだんと仲間割れしていく一味。
いくらキレててもそれはしないんじゃない?って行動が多かったので
(サンジがご飯を食べさせない、ナミの過去を知ってるウソップが「裏切りはお前の十八番」など)
そこはひっかかりました。
男爵が心を操るのがうまいといってもあの描写だけじゃ簡単に揺らぎすぎな気がします。
そういう能力者、みたいな設定があった方が納得できたかも。
そしてこの話のメインは4人の船長が仲間を失った時、失いそうな時、守りたい時それぞれどう動くか、というもの。
一つの船で苦楽を共にしてきた仲間は何よりも大切なもの。
仲間への愛ゆえに奪う、耐える、戦うなどいろんな選択肢があって
自分ならどうするだろう、みたいなことを考えながら観ていました。
大大大好きなONE PIECEですが
私はONE PIECEの仲間以外(というかモブ)の死を規模やスケールを表すために軽視しがちなところがちょっと苦手なのですが、
アラバスタでもエニエスロビーでもインペルダウンでもたくさんの犠牲があったはずで、
その上にルフィがいるのに(しかもエニエスとインペルは首謀者)どこが死なない漫画なんだと思ってましたw
博愛なルフィが見たいわけじゃなくて、ONE PIECEは善悪や固定概念について考えさせられる話なので、
仲間の為ならなんでもあり、他はどうでもいい、という時だけ「俺達は海賊だからな」は違う気がするのです。
例えば海賊なのになんで略奪しないの?という疑問そのものがもう固定概念に囚われてて、
海賊の定義もイメージも人が考え植え付けたもの。
海賊だから「悪」なんじゃなくて悪いことをするから「悪」。
ルフィは善も悪もなく自由を求めて海賊の道を選んだのにそういうときだけあんたが言葉通り(ONE PIECEでいうところの政府(正義)にとっての悪)の「海賊」を使ってどうする!と思うのです。
ルフィにとっては目的さえ果たせればそういうまどろっこしいこと(善とか悪とか、政府に都合の悪い事実を歪曲されることとか、世間の目とか)はどうでもいいことだと思うのでルフィというより尾田さんへの疑問ですねw
ルフィはどんな憎たらしい敵も今まであやめてない(それがルフィにとって重要じゃないからそこは全然いいのですが)にも関わらず、同じように大事な仲間や家族はいるモブは簡単に死んでしまう。
敵も味方もメインは無事でそこには触れないと「仲間のため」という言葉に重みや説得力がちょっと欠けてしまってる気がするのです。
かなり長々と横道にそれてしまいましたがw、仲間のために色んなものを犠牲にするのは果たして「仲間のため」なのか「自分のため」なのか。
男爵もルフィも「どっちも」だと思います。
意味合いや賭けるものが違うだけで。
上で長々と語りましたが自分がルフィの立場になったら結局他は目に入らないのかもしれません。
ただ男爵のような選択はただただ悲しいだけですよね。
本当に大人向けの作品だと思います。
ONE PIECEに今までなかった「グロ」の刺激は子供は泣くレベルw
でも最後のニッて笑うルフィを見るといつも以上に本当に安心感でいっぱいになって癒されます。
全26件中、21~26件目を表示