劇場公開日 2005年5月21日

「【”勃ちっぱなしは、つらいっす・・。”女性には分からないおバカな男の性癖や、数々の強迫神経症の人々の姿を描いた作品。ホント、品が無いレビューでスイマセン。】」イン・ザ・プール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【”勃ちっぱなしは、つらいっす・・。”女性には分からないおバカな男の性癖や、数々の強迫神経症の人々の姿を描いた作品。ホント、品が無いレビューでスイマセン。】

2022年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

単純

幸せ

ー 私は、奥田英朗の「伊良部」シリーズが、大変好きである。全三作の短編集であるが、強迫神経症になった人々が、精神科医の伊良部を訪れるという基本パターンは変わらない。
  特に第2作目となる「空中ブランコ」の中の”義父のヅラ”は絶品である。
  何度、読んだか分からないが、とにかく面白い。
 で、今作であるが、第1作の「イン・ザ・プール」の幾つかの短編を基に描かれているが、主は「勃ちっぱなし」がメインで描かれている。-

■伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎(松尾スズキ)はテキトーな診察でお気楽に過ごしていた。
 だが、なぜか彼のもとには、その不思議な魅力に引き込まれるように患者が次々と訪れる。そしてまた、ストレスが原因による奇妙な病気に悩まされる患者が診察室に駆け込み…。

◆感想

・今作のメインである、何故か”勃ちっぱなし”になってしまった男(オダギリジョー)の困惑したような表情、仕草が面白い。
ー 大変、お下劣で申し訳ないのであるが、流石に不惑を迎えてからは、”滅多にはないが”(あるんかい!と、突っ込まないで・・。)男とは、哀しき生き物であり、”そういう場面になると”勃起してしまうのである。
 オダギリジョー扮する男が、”勃ちっぱなし”になってしまい、及び腰で女性と握手するシーンは笑ったなあ。-

・”勃起”・・男が、好きな女性(場合によっては男性)と恋愛関係に陥った際に、”自分の意思とは関係なく起こる”下半身の生殖器官の変化。
ー 有名な話であるが(高校生あるある・・である。)、彼女と身体を交わしたいが故に、彼女を自室に迎えた際に態度は軟化しているが、下半身は硬化し、”コトが終わった際には”態度は一気に硬化し、下半身は軟化している・・。ホント、男って、自分勝手でスイマセン・・。-

<今作は、”勃ちっぱなし”に加え、”イン・ザ・プール”が盛り込まれているが、原作を読んでいないと、面白さは分かるかな・・、と思った作品である、
 だが、独特のリズム感と、会話の間で構成した“三木ワールド”が確立している作品ではあると思った作品でもある。>

NOBU