劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者のレビュー・感想・評価
全17件を表示
当時の事情でアニオリ…だけど
まずこの作品は2003~2005年まだ原作が完結していない頃に作られた旧アニメ版からの作品です。
アニオリ展開を認められない人はこの映画含め旧アニメ版は見ないで回れ右してくださいね。
感想としては良作であると私は思いました。
綺麗に旧アニメ版を畳めたのではないでしょうか。
冒頭ではエドとアルがハガレンのことを少し解説してくれるので原作もアニメも見てない人でも少しはわかりやすくしてくれています。
それでも元々設定が多い原作ですのでできれば旧アニメ版か原作は見たほうがいいかもしれません。
105分の尺ですが中盤までは割と雰囲気としては暗めな感じでしょうか。
その中盤までの間に旧アニメ版の最終回からエドとアルがどうしていたかを追いながら進行していきます。
全て説明し終えてから一気にラストまで駆け抜けていきます。
エドとアルの再会もその流れで結構サクッと終わります。
まぁアルフォンス自体は最初から最後までずっと出てましたからね。
エドとアルの再会というよりもウィンリィとの再会といった方が良いシーンかも?
そして今回の敵をまたもやサクッと倒していきます。
その間おなじみのキャラクター総結集といった感じで大佐やホークアイ中尉、アームストロング少佐などがちらっと活躍します。
そしてラストですが今回の映画のというか旧アニメ版の結末ということになります。
個人的には良い落としどころだと思います。
少しウィンリィが割食ってる気もしますがやはりこの兄弟が主役ですので。
グッドエンドとまではいかなくとも希望のある終わり方でした。
作画も当時のアニメとしてはかなり綺麗ですので旧アニメ版を見たうえで続きが気になる方は見て損はないでしょう。
あまりネタバレにならない程度に書きました。
もう一度言いますがアニオリ否定派の人は見ない方が良いです。
原作とは全然違います。
というか今から見る人は少しくらい調べたりしないんですかね。
旧アニメ版と知らず全然原作と違うじゃないかなんて騒ぐ人はあらすじすら見ないのでしょうか。
どうせ今時ネットで見るのだろうから少しは事前に調べた方が良いのではと思うおじさんでした。
否定はしないが肯定もしない
はるか昔に観た旧アニメ版のまだ観ていない劇場版がアマプラにあったので視聴
ストーリー自体は面白いと思うが、正直居ても居なくてもストーリーの進行に全く問題の無い新ヒロインノーア
ミュンヘン一揆当日にシャンバラに行って強力な兵器を持ち帰って、成功させるんやのデートリンデ・エッカルト
後者はどう考えも当日出発で間に合わないし、中途半端な高さに門を作ったので仮に持ち帰ったとしてもどうするつもりなんでしょうね
ラストに怖いから全部壊すとか言い出すし
起承転結の転からちょっと怪しくなり、結で強引に閉めた感じがややする
何で、これで終わり…?
原作マンガと、全く違う物として作られたのが、アニメのテレビシリーズの
「鋼の錬金術師」。
よりによって、原作の最大のテーマ「等価交換」を、完全否定したっ!!
だったら、最初から「鋼の錬金術師」のタイトルで作らず、完全オリジナルな
作品で作ればよかったろ!?
「原作マンガとアニメは違うのです」
「アニメの『鋼の錬金術師』は、こうなのです」
ならば、その後に何で原作に忠実な内容でのテレビアニメシリーズを
作り直した?
…これまでが、私が「テレビアニメシリーズ第一作の『鋼の錬金術師』」に
言いたい事。
それで、最初のアニメシリーズの完結編として作られたのが、この作品だが
最後に見終わって「…何だかなぁ~」な感じしか残らず、いいように煙に
巻かれた感じ…
繰り返すが、本当にアニメの「鋼の錬金術師」のラストが、これで良い
ならば、何で後に原作マンガと同じラストのアニメを作ったのか…?
つくづく首をかしげる…
ハガレンと思わなければ良いのかな
観るのは二度目。原作完結して暫くしてから原作→アニメ(2009年版)からコレを観たので「はっ?」だった。
でっ、2003年版を観てから見かえした。
うーん、元々2003年版の後半自体が「どうかなぁ」って印象だったのも有るけども。
レビュータイトル通り、ハガレンと言う設定でなければ良かったかなぁと言う感想。
パラレル設定にハガレン乗せたので、色々と無理があるしラストもスッキリしない。
原作とは違う方のテレビアニメ版の続き
原作、テレビアニメ履修済み。公開当時はまだ原作はまだ途中でしたね。原作とは別とわかって観ていれば、それなりに楽しめました。
有名アニメだよな、で何にも知らないが鑑賞。パラレルワールドの話ね。...
有名アニメだよな、で何にも知らないが鑑賞。パラレルワールドの話ね。兄弟愛がいいのかな。元々の世界観を知らないせいか、あまり面白いとは思えなかった。アニメやコミックの最初から見ないとダメですね。
BS12
「人は自分と違うものを認められない。拒絶し、畏怖する。それが戦争の始まりだ。」
自分の映画半券やTwitterなどで記録されている限り一番新しい映画館で観たのはこの日この場所。
昼時で同い年のハガレンファンの子と観に行ったはず。
「爆音映画祭」でシャンバラやるから観に行こう!とそんなこと述べたのは驚くことに2年半以上前。青春の日々は瞬く間に過ぎ行く。
恐らく私の(現状での)人生で最も影響を受けた作品は何か?と問われたら間違いなく「2003年から2004年にかけて土曜日18時よりTBSで放映されていた『鋼の錬金術師』(以下水島版ハガレン)」と公言できるであろう。それくらいに影響を受けた。
水島版ハガレンは原作連載中のなか放映された。そのため、原作でいう6巻あたり(以下、もし間違えていたら申し訳ありません。現在手元に置いていない関係で記憶を辿っています)でオリジナルストーリーとなってしまった。
結果、ホムンクルスの正体は「人体錬成で作ったものの出来損ない」、真理の門(原作では「真理の扉」という別のものだった)は我々が住む「現実世界」と繋がっている。そして、錬金術の力の源は「現実世界の人の死の力」という原作以上にハードな展開となる。
主人公エドワード(以下エド)はアニメ最終回にて弟アルフォンス(以下アル)を錬金術世界に戻した結果、門の外=「現実世界」へと飛ばされる。
飛ばされた時から劇場版時までは約2年の月日を経ているようでエドは「ロケット工学の学生」というそれなりに現実世界で生きる場所を得ている(ロケット工学を選択したのは1920年代においてロケット工学は最先端技術出会ったからだと思われる)
とはいえ、エドはその約2年の間に元の世界に戻るという目標を諦めている状態となる。2年の間に何も元の世界に戻る手掛かりを手に入れることがなかったからだろう。
そんな彼にたまたま降りかかったロマの少女との出会い(冒頭でその少女と出会っているがエドは深く関心を寄せていないように見える。救い出した後、故郷は何処かなどとロマに対して愚問とも取れる問いをしているから)これが劇場版ハガレンの冒頭となる。
どうやら作品自体は別作品のためプロットを立てていたものと融合させたものらしい。そのため物語の舞台が1920年代のドイツ(第一次世界大戦唯一の敗戦国かつナチスが台頭する直前というハイパーインフレかつ先の見えない現実に疲弊感を顕にした人々が映し出されている。作品中も彼らの色彩は色鮮やかでなくセピア調の色褪せた印象を受ける)と設定されている。
政治的な印象を強く受ける「現実世界」と比較して「錬金術世界」は対照的に色鮮やかに描かれている。物語の中盤、アルが街で「現実世界」より送られた鎧部隊と戦うこととなるが、かなりの被害を被った街であるものの「現実世界」と異なり色鮮やかに描かれている。1920年代のドイツよりはまだいいという対比だろうか。
結果としてエドは父の助け、アルはホムンクルスの手助けを借りて「真理の門」を開けることに成功する。だがそれは互いの世界が異なる世界に向かう道ができたこととなり、エドのみならず元から「現実世界」にいたエッカルトをも「錬金術世界」へと向かわせることとなる。
彼女はエドと対峙した際、このように語る。
「人は自分と違うものを認められない。拒絶し、畏怖する。それが戦争の始まりだ。」
民族闘争は全てこれに始まりこれに終わる。そう思わさ
れる発言であった。
エッカルトは自分がいる世界と異なる世界に住む人間に畏怖し、身勝手に攻撃し、多くの犠牲者を生んだ。
物語はエッカルトの敗北により、攻撃は行われることがいずれかなくなり、錬金術世界から現実世界への門はマスタング大佐(劇中では伍長)の手、現実世界から錬金術世界への門はエド・アルの兄弟により破壊されることとなる。
この物語はあくまでフィクションである。しかし、民族や人種による差別やそれに始まる戦争は現在でも繋がる。
今に繋がる民族人種闘争を深く考えさせられる。
史実とファンタジー、巧みな融合の妙味!
「鋼の錬金術師(第1期)」劇場版。
DVDで2回目の鑑賞。
原作は既読、第1期も鑑賞済です。
第1期最終回の後日談であり、真の完結編―。それぞれの世界で生きるエルリック兄弟の、「会いたい」という痛烈な想いが引き起こしてしまった双方の世界の危機が描かれました。
エドワード・エルリックのいる世界は、我々の住む世界と同一で、第一次世界大戦敗戦後のドイツ。ベルサイユ条約締結後に成立したワイマール共和政政府の、戦後処理の不備により発生したハイパー・インフレで、民衆は貧困に喘ぎ、極右・極左の国民運動が激しくなって来た時代でした。
ナチスやヒトラー、トゥーレ協会、ミュンヘン一揆など、歴史上の人物や組織、出来事が多く登場しました。そこに魔術や錬金術、ロケットなどが絡んで来ることによって、スチームパンク的世界観が構築されており、観ていて楽しくなりました。
映画ファンとしては、実在の映画監督フリッツ・ラングの登場が嬉しい限り! 妻のテア・フォン・ハルボウと共に製作したSF映画の古典「メトロポリス」や、犯罪映画の先駆けと言える「ドクトル・マブゼ」が有名ですねぇ…。キング・ブラッドレイのこちら側の世界での姿としての登場でしたが、細かいことを指摘すると実年齢が合わないような気がする…(笑)
一方アメストリスでは、自らの肉体を取り戻したアルフォンス・エルリックが、エドの行方を捜して旅をしていました。しかし肉体を取り戻したは良いものの、兄と共に過ごした4年間の冒険の記憶を無くし、精神年齢も肉体を失った当時のままため、禁忌を犯すことの恐怖を知らないという危うげな状態…。
それが遠因となり、こちらとあちらの世界を繋ぐ“門”を開き、世界の危機を招くことになってしまいました…。無垢な想いが引き起こしてしまった悲劇ですが、自分で蒔いた種は自分で摘み取らなくてはならないとばかり、合流した兄と共にアメストリスを滅ぼそうとする悪に立ち向かいました…!
ゲスト声優で、小栗旬とかとうかず子が出演。小栗旬はまぁまぁでしたが、かとうかず子がめちゃくちゃ上手いなと思いました。アテ書きされたというだけあって、見事なハマリ役。穏やかさと狂気を演じ分けているところがすごかった!
【余談】
ラースの右腕と左足がオートメイルになっていることに驚きました。イズミが生み出したホムンクルスという設定に変更されていることにも…。後でWikipediaを読んで理由を知りました。第1期の内容殆ど覚えてないなぁ~(笑)
おもしろかった!
TVの続編とあって、最後はちゃんとまとめてくれるものと思っていたが、続きがあるように作っているのには少し残念。
漫画とは違うのだからちゃんと完結させてほしかった。
あとはすこし展開が駆け足気味だったのも不満点。
しかしOPからとてもかっこよく、ぜひ見てほしい作品。
全17件を表示