「高校の時、日本史の先生に見せられた。」ひろしま マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
高校の時、日本史の先生に見せられた。
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何故この地獄を知っておかなければならないか?
映画の中でも言っているが『この地獄を忘れる』と『もっと大きな悲劇を生む』からだ。と思う。
この作品を見て『核兵器廃絶』に意義を申し立てる者は少ないと思うが、こう言った映像を見て『核の平和利用』にまで疑問を持って貰いたい。と願うからだ。但し、この映画の時代は、そこまで言及できる時代ではなかった。だから、結末がものすごくアナクロなものになっている。でも、この後の『第五福竜丸事故』から『原子力』に付いては疑問を持つものが増えたと記憶する。そして、フ○シマ。これから、どうなるのか?『No moreヒロシマ』『No moreチ○ルノブイ○』『No moreフ○シマ』であってもらいたい。
手塚治虫先生の漫画に『鉄腕アトム』がある。アニメのアメリカ放送時は『アトミックボーイ』と英訳されている。アメリカの放送当局は、その日本人の感情に疑問を呈したと聞く。
さて、
アメリカはこの3日後に長崎に同じ様な原爆(?)を落す。そのアメリカ軍の異常さに疑問を持つが、こんな目にあっても降伏しなかった大日本帝国にはさらに疑問を持つ。と同時に、こんな目にあってもナショナリズムに火が付かなかった日本人の忍耐強に感心するが、その歴史的ナショナリズムの薄さをひしひしと感じる。三島由紀夫の自決の真意もそこにあると私は曲解している。
『この世界の片隅に』『夕凪の街 桜の国』そして、原爆ではないが『火垂るの墓』の三作品はこの作品をリスペクトしている。井伏鱒二先生の『黒い雨』とかね。原民喜先生の作品もあった。
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