「地獄」ひろしま あおいいぬ(itoh)さんの映画レビュー(感想・評価)
地獄
昭和20年(1945)8月6日午前8時15分、
一発の原子爆弾が広島に落とされました。
私は原爆投下を仕方なかったという言葉に強い悲しみを感じてきました。この映画で表現されていたように(あえて再現とはいいません。映画は作り手の感情が入るものだと考えているからです)一瞬にして地獄を作り出す原爆を許せません。
映画の中で幼い子どもが母を呼び、探します。私の母の姉は学校の校庭で被爆し、3日後「お母さん」と言いながら、母親に会えないまま避難先で死にました。伝え聞いたことが映画と重なりました。
私は核兵器を持つ国があるのが恐ろしくてなりません。「ひろしま」を観て、核を持った国が強いという現実をどうしたらいいのか分からないという気持ちがさらに大きくなりました。
核兵器の恐ろしさを伝える映画として多くの人に観てもらいたいと思います。
70年草木も生えないと言われたひろしまに、希望の大根の芽が出ました。人間には希望という力があることを信じたいと感じる映画でした。
コメントする