劇場公開日 2004年12月4日

「誕生してから70年、その時々の時代の流行や最新技術を上手く作品に取り込んでいる点、シリーズを通じて当時の時代背景を振り替えられるのも良いですね。」ゴジラ FINAL WARS 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 誕生してから70年、その時々の時代の流行や最新技術を上手く作品に取り込んでいる点、シリーズを通じて当時の時代背景を振り替えられるのも良いですね。

2025年6月1日
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鑑賞方法:映画館

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今週のゴジラ・シアターは『ゴジラ FINAL WARS デジタルリマスター版』
本日もTOHOシネマズ日比谷さんへ。

『ゴジラ FINAL WARS』(2004年/125分)
記念すべきゴジラ生誕50周年作品であり、(当時は)シリーズ最終作との触れ込み。
歴代怪獣15体のオールスター総出演、『轟天号』『妖星ゴラス』も登場した東宝特撮の集大成ともいえる作品で、当時は首を長くして公開を待ちましたね。

本編監督は『VERSUS -ヴァーサス-』(2001)の北村龍平氏。
監督らしく本編でもワイヤーアクションをはじめスピーディで軽快なアクションを多用。
キャスティングも当時の格闘技、バーリトゥードブームを背景にドン・フライ、船木誠勝氏、ゲーリー・グッドリッジ、レイ・セフォーなど格闘家やアクションスターが多数出演、実際のバーリトゥードの動きを模したハードな肉弾アクションの連続で、テンポ感の良さはシリーズで抜きん出ています。

特撮パートも本編に呼応するかのように怪獣たちのスーツを軽量化、極力CGを使わず、実にスピード感あふれる怪獣らしい荒々しい迫力の肉弾バトルを再現。
各キャラへのサービス精神もあふれて当時もスクリーンに拍手喝采した記憶がありますね。

音楽も「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」のメンバー、『幻魔大戦』(1983)も手がけたキース・エマーソンのシンセサイザー主体の劇伴は荘厳でスケール感を感じましたね。

ゴジラシリーズの良さは誕生してから70年、その時々の時代の流行や最新技術を上手く作品に取り込んでいる点、シリーズを通じて当時の時代背景を振り替えられるのも良いですね。

矢萩久登
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