本流 The 63-day challenge
劇場公開日:2004年10月23日
解説
長野県小谷村にある“冒険学校”で開催された「冒険教育指導育成コース」に参加した女性12人の姿に密着したドキュメンタリー。63日間にわたって冒険教育の指導者に必要な様々な技術や知識を身につける非常に過酷なトレーニング・プログラムに参加した女性たち、それぞれの胸の内を探っていく。
2004年製作/89分/日本
配給:「本流」上映委員会
劇場公開日:2004年10月23日
ストーリー
長野県北安曇郡小谷村にある冒険学校、日本アウトワード・バウンド・スクール(通称・OBS)は、世界24カ国に35校のネットワークを持つ、世界的冒険教育機関である。そこでは毎年、冒険教育指導育成コースを開催している。参加者の多くは、本格的な野外活動経験のない素人。そのほとんどが「自分のやりたいことをやってみたい」との想いから、会社を退職したり、学校を卒業しての参加。年齢も20歳代前半から40歳を越えた人までと、実にさまざまだ。63日間という時間に66万円という代価を費やし、みんな自分の思いに懸けている。プログラムは、小田原から日本海までを人力だけで横断することから始まる。そして、冒険教育に必要なハードスキル(ロッククライミング、カヤック、登山、沢登り)、野外救急法、ソフトスキルを、彼女たちは徹底的に学んでいく。沢登りでは、滝の水圧に押しつぶされそうになりながら流れの本流を登っていく。ソフトスキルでは自分自身の考え方、性格など、自分の素の部分があらわになっていく。過酷なトレーニングに、体力も精神もぼろぼろになっていく。そうして指導者コースを卒業しても、野外活動関係に就職できるのは、参加者全体の3割程度だと言う。彼らは何故、それほどまでの代価を支払って、このプログラムに参加するのだろうか。そこに何を期待し、何を見いだそうと思っているのか?