「少年Aの4年後」イズ・エー Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
少年Aの4年後
成績優秀で頭がいいという設定の勇也(小栗 旬)が、もともとは世界には大陸が一つだけだったとか、未来は温暖化で日本が沈没し人は魚に進化するとか、愚かな人間たちがこの文明をつくった旨のセリフがある。
勇也は謎めいていて怖い。
うさぎ(水川あさみ)と勇也の友人(姜 暢雄)が勇也のカリスマ性を物語っている。
勇也の父である海津直輝(内藤剛志)と、息子を失った三村栄二(津田寛治)の二人の父親に焦点を当てており、母親である海津君枝(伊藤かずえ)と三村道世(戸田菜穂)の登場は必要最小限に抑えられている。
惨劇のシーンも必要最小限に抑え、リアルさにこだわらず予算を無駄遣いしない撮り方に好感が持てる。
カメラワークが良く、映像の雰囲気も重みがあって良い。
犯罪者の気持ちも、息子を殺された刑事の復讐も、なんとなくしか理解できなくて当然なのかもしれない。
理解したつもりになれる作品も良いけど、理解出来ないままというのも潔くて良いのかもしれない。
コメントする