劇場公開日 2004年5月29日

「なんくるないさ~」深呼吸の必要 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0なんくるないさ~

2025年2月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

 沖縄の海、空、広大なキビ畑。この美しい絵だけでも観る価値がありました。学生のみならず様々な経歴の持ち主たちは、「言いたくないことは言わなくてもいい」という平良家のルールに従い、ひなみ(香里奈)以外は誰も過去をしゃべろうとしない。都会から遠く離れた集団アルバイトには挫折して社会から逃げてきた者が多いのだ。仕事と寝食を共にして次第に過去が明らかになる爽やかな青春群像劇とも言えるこの作品、それぞれの性格が痛いほどわかるように仕組まれている。わざとらしい設定や深く追求しないところにリアリティがあり、重くならないことが好感を生むのです。

 「なんくるないさ」「だめなら、また始めからやればいいさ」と沖縄の人の暖かい言葉をそのまま深呼吸して吸い込んでしまいたくなるような映画です。おじいとおばあの言葉が全て優しいんだ。

 難点は、美形タレントを揃えたことだろうか。そして当時、「リアルさを増すための男女間の性的衝動、セックスシーンが描かれてない!」などど言って批判する人もいたと思うが、そういう人とは友達になりたくない。

【2004年5月映画館にて】
当時、映画館で鑑賞したのですが、風に揺れるサトウキビの波は一瞬冷房が入ったんじゃないかと思うほど涼しくなった記憶があります。

kossy
トミーさんのコメント
2025年2月6日

共感ありがとうございます。
やっと共感を寄せて下さる方が出ました。あのキャッチボール、お医者さんなんでしょ?速くはならない!さりげなく沁みる部分が沢山ありますね。
アブラ味噌󠄀、地元じゃ豚味噌󠄀、とんかつ屋で出て来ると嬉しい。白飯の最後、コレで食べると満足。

トミー