「真面目、丁寧、分かりやすい」クイール りりまるさんの映画レビュー(感想・評価)
真面目、丁寧、分かりやすい
盲導犬として生きたクィールの一生を丁寧に愛情を込めて作られた映画でした。
派手な演出はないので一般受けはしないかもしれませんが、嘘がなく「普通のお話」のように感じて、好感が持てました。
クィールに感情移入して、このままここで暮らせたらよかったのに…と暮らす場面が変わるごとに何度も思いました。
盲導犬として生きる事が幸せかどうかを私たちが決めるのはとても難しいと思いました。
でも、クィールを通して見ると、視覚障害の方からの愛情がとても伝わってきて、目としての役割以上の存在だということを強く感じましました。
盲導犬は訓練すればなれるという訳ではなく、視覚障害の方の命を預かる存在なので、血統によって生まれながらの素質を持つ犬がなるのが基本だそうです。
盲導犬が1歳になるまで愛情を持って育てるボランティアの家族、訓練士、そして視覚障害の方の努力によって盲導犬が成り立つのがよく分かりました。
大切な知識として多くの方に観てもらえたらないいなと思う映画でした。
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