海がきこえるのレビュー・感想・評価
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大人になって観てみるとすごくいい
大昔にレンタルビデオで観た時(中学生の時かな)は、そこまで強い印象を持てなかった作品だった。スタジオジブリの作品としては他のものとは毛色が違うからだろうけど、今観るとすごくいい。スクリーンで見たせいもあるだろうけど、大変新鮮な感覚。冒頭の吉祥寺の駅のプラットフォームの雰囲気が懐かしくて、作品世界にいきなり魅了された。東京と高知を舞台に描く10代後半の青春映画だが、当時の等身大の男女の機微を捉えた脚本とアニメーションの繊細な芝居ですっかり引き込まれてしまった。 主人公の視点で展開される形式で、ヒロインが何を考えているかわからずに主人公をガンガン振り回していく。でも、なんか嫌じゃない。回想形式で語られるからというのも嫌じゃない理由の一つなんだろう。終わって観ればいい思い出、というやつだ。テレビのトレンディドラマのように劇的な展開はないのに、心に居座り続ける心地よさがある。 青春映画としては恋愛が成就しなかったので「ほろ苦い」系になるんだろうけど、全然苦くない鑑賞体験なのがいい。かけがえのない瞬間は、それだけで貴重であるということをすごく説得力もって描いているのがすごい。 飛躍のない物語はおそらくジブリらしくないと言えるんだろうけど、こういう地に足ついた人間ドラマをきちんと描けるのも日本アニメの魅力だ。
里伽子に試されている…!
スタジオジブリ作品、だいたい観てきてるんだけど、本作は30代になって令和の世で初めて鑑賞。 登場する街並み、登場人物たちの衣装やヘアスタイル、キャラデザ、そしてストーリーに香るトレンディな空気、「この作品(原作?)の製作当時の空気が切り取られてる!」という感動とノスタルジーがまず印象的だった。 あと高知の風景や登場人物の高知弁がまた独自の空気になっててそれも良かった。 ストーリーの面で言いたいことは、割とあるんだけど、一言で言うなら個人的にはまあ里伽子が好きになれなかった。笑 杜崎くんを振り回し続け、杜崎と松野の友情関係(この二人の関係が良いものだからなおさら腹正しいのだ)に波風を立たせ、「なんなんだこの女は」と思って最初から最後まで観ていた。 里伽子に魅力を感じられるかどうかが本作を好きになれるかどうかに直結している気もする…。 わがままだったり奔放な女の子に振り回される男子という構図は鉄板ではあるんだけど、本作も含め個人的にはあまり刺さるケースが少ないんだよなあ。 でも観終わったあとは不思議と爽やかな気持ちになれる作品。
お風呂で寝る人
「高校時代にもっと上手く振る舞っていれば、あの人ともっとうまくいっていたかもなあ」なんてことをたまに考えちゃう人には、突き刺さる内容だと思う。 子供の時ってなんであんなに捻くれてたんだろ、今考えると不思議。 そういうことに気付かせてくれる映画。 とにかく甘酸っぱい。 いつもは凛としてるけど、影では辛い思いを抱えてて、だけどそのことを表には見せない、ところが自分だけはその秘密を共有している… こんなの惚れてまうやろ、と個人的には思う。 拓が里伽子に惚れるのも納得。 一方、里伽子が拓に惚れるのも納得。 こちらは共感できる人、多いと思う。 拓はとにかく優しい。 しかも、そこに下心が無いのが良い。 それがわかってるから、里伽子も最初から拓に甘えちゃうわけですよ。 で、最初は「見た目チャラ男」みたいなのが好みだった里伽子が、成長するにつれて「下心の無い優しさ」の価値を理解。 終盤出てくる「お風呂で寝る人」という台詞で、泣きそうになってしまった。
原作に挑んだアニメーター達。原作小説も是非。
※本作は、ジブリの若手達が宮崎駿や高畑勲には作れないものを作ろうと企画を立上げ、鈴木敏夫のバックアップでドラマとして映像化した作品。しかし、映画のようにビスタサイズで作られている。だから、「アニメ映画」として観た感想を書きます。 他の作品のレビューで何度も書いているが、原作(小説や漫画)がある映画は、極力原作を読まないで観ることにしている。どうしても比較してしまうし、原作を上回る感動を得ることができない場合が多いからだ。 残念ながらこの作品は、原作小説を読んでしまっている。原作小説の完成度は非常に高い。 原作は、氷室冴子の小説とアニメーター近藤勝也の挿絵で1つの作品だと思っていたのだが、このアニメはその近藤勝也が作画監督。画の方は大丈夫だと思うけど、脚本、ストーリーは大丈夫なのか?という不安があった。70分という中途半端な尺も気になった。 ストーリーは、原作にかなり忠実に作られていた。尺の関係でカットされていたり改変されている場面はかなりあるけれど、原作の世界観がとても上手く表現されていた。 描かれる高知の街はとてもリアル(入念にロケハンした模様)。杜崎拓や武藤里伽子も動いて話すとこうなるのか、と。違和感なくすっと入ってきた。 たしか、制作陣が言っていたと思うが「この小説は出来上がっている」「何も大きなことが起こらない。難しい」と。確かに原作は出来上がりすぎくらい出来上がっている。だから、シンプルだけど、とても奥深く難しい原作にチャレンジした制作陣を素直に凄いと思った。 ストーリーと登場人物について書き出すと、もの凄い長文になってしまうので、ここでは書かないことにする。 個人的には、本作の原作小説と続編小説の2冊を通して読まないと、このお話を読んだ、ということにはならないと思っている。2冊読まないと、杜崎拓と武藤里伽子というキャラクターの本質を理解することはできないと思っている。 ただ、本作は、高校生から大学生へ、若者達が日常の中で色々なことを考え、少しずつ大人になっていくその瞬間を切り取った”どこかの誰かに当てはまりそうで当てはまらない”、しかし、なんとも懐かしく、むず痒い感覚を思い起こさせてくれる貴重な映像作品として、もっと評価されてもいいのではないかと思う。もう30年前の作品だが、普遍性があると思う。 2024年春、期間限定・上映館限定で上映され、秋にもまた上映されるという。観て良いと思った人は、是非、原作小説も読んでみて欲しい。単純な甘い青春小説、恋愛小説ではない。もっと色々な感情が沸き起こってくる作品なので。 もうすっかり中年の原作小説ファンより。
ヒロインが苦手。
ジブリの作品ということで、用事があって観ました。 氷室冴子は好きな作家だが、アニメージュ連載当時からどうもこの作品にピンときていなかった。すみません。 氷室冴子作品には女のすごい部分や可愛いところ、嫌なところなどが緻密に=エグい位に描かれているので、そこを理解できないとこうなってしまうのかなぁ…と遠い目になってしまった。ただこの原作は確かにいつもよりそこが薄いかも… ヒロインがただメンタル病んでる女子にしか見えない。 主人公も最初から下心バリバリにしか見えず、これも何だかなぁ…であった。 DVDに監督や関係者の座談会があったので合わせて見たが、「原作に忠実に」と仰っていて、これも的はずれな気がする。 演出する上で「忠実に」など作れないはずだ。忠実な脚本が上がってきた場合は演出でカバーするはずだから。演出は何やってたのか?って話だ。 この作品を青春恋愛ドラマだとすると、女性から見てヒロインに好感持てないとお話にならない。 ましてや氷室作品は相当難しいはずだ。斉藤由貴主演の「恋する女たち」が原作とかなり手触りが違うのはそれ故だと思う。大森さんはエライ。 絵が素敵なので、内容がとても残念。 演出が大事、という良い例。
90年代、瑞々しい青春
見る機会がないまま大人になり、文化村シネマで上映すると聞き鑑賞。エモい90年代の音楽も世界観も全てが新鮮で、10代の勢いやオシャレなファッション、高知と東京のどこか青みがかった街並みの描写が印象的だった。自分に正直で、同世代同士がぶつかりながらも成長する姿は清々しい。
全てがエモい
渋谷のリバイバル上映で初観賞。満員。 これぞエモ、って感じに全てがエモかった。 現代のエモ系が参考にしてるであろう要素が詰まってる。(しかも別に狙ってないからクドくない) 緻密で綺麗な画面、色彩。ジブリだけど誇張のない自然な動き。声優さんの自然な演技。 こちらもそこに居るような感覚になる。 話はけしてわかりやすい展開ではなく邦画的、ヒロインはバブル感強めの性格で、現代でも通用するタイプじゃない。けどこの不快感ある感じさえもエモなんだよね。 (こういう「わかりにくさ」や「わがままヒロイン」の流行に反発した結果、現在受け入れられるものが「わかりやすく」「応援したくなる良い子」が多い作品となるのも感慨深い) 超感動する!とか言えないけど。人にわざわざ観賞勧めないけど。ずっと心に残る、そんな作品です。 ****** 後から調べたこと →声が本業声優の方々でみんな自然で心地良かった。没入感が違う。 ヒロインだけやや浮いてて気になったので調べてみると舞台女優さんで初声優とのことで納得。 メイン男性2人は飛田展男さんと関俊彦さんという今でも第一線の声優さんでこちらも納得。2人の演技本当に素敵でした。 →監督はジブリではなく、めぞん一刻や気まぐれオレンジロードの監督だそうで。ヒロインのキャラ似てるよね。めんどくさいのに魅力的な女の子。
ジブリ作品のなかでは一番のお気に入り
1993年当時 #ジブリ の若手スタッフが制作した『 #海がきこえる 』 を #ルシネマ渋谷宮下 さんにて30年ぶりに鑑賞。 当時5月5日(こどもの日)の夕方、たまたまTVをつけていたら日本テレビでオンエア。ちょうど自分と同学年の設定、幼少期数年過ごした #高知 を舞台にした青春ストーリーに号泣。 そして本日も号泣…今観ても全く古さを感じさせない不朽の名作、ジブリ作品のなかでは一番のお気に入りですね。 劇場は10~20代の若いお客さんで満席。本作をたくさん若い人観てくれて語り継がれていることが嬉しいですね。
里伽子がムカつく
けど森崎君の視点で見てたら里伽子好きになっちゃうもんかな? だいぶ昔にアニメを見てから原作小説と続編小説を何回も読み、 そのたびに「里伽子...こいつっ!?😩」と思うけど 最終的には何か「へっ、森崎君と幸せにな...」っていう気持ちになるので いろいろ問題はあったけれど、やっぱりすべては里伽子に戻ってゆくんだと思う🙃🙃 久しぶりに見るとしっかりしているイメージだった松野とか清水さんは意外と年相応の子供っぽさを感じ、子供っぽく感じていた森崎君の社交性と気遣いに大人げあるなぁと思います。そして里伽子はムカつく 氷室冴子さんとジブリ好きなので映画館で見れてよかったです🤩
あぁ、やっぱり僕は好きなんや…そう感じていた。
何度見ても最高、大好き。映画館で見られて再発見できた!絵のタッチに音楽含め90年代当時の空気に浸れるし、狭い世界が全てな10代の複雑な心情の機微や葛藤を繊細かつ丁寧によく捉えている。確かに海がきこえた…エバーグリーンな傑作。 主人公・拓は少女漫画などでよく見るような優しすぎるキャラクターとしてすごく面倒見がよく、そんな彼を台風の目・里伽子の強烈なキャラ立ちまくりで困らせるさまが、見ていて面白い。そして、無論そんな彼女にもバックグラウンドがある。男子(女子でもいい)が、恋愛感情とは違うのだけど、同性の友人が誰かに取られるのではないか?とか自分が一番わかっていると思う気持ちなんかもすごくリアル。 モノローグ&小窓や、同じ構図のカットが繰り返されたり、シーンの変わり目の2カット前に次のシーンのカットをインサートしたりと、印象に残るテンポや語り口。素晴らしいカット(同窓会前の海辺カットと5人で城見上げるカットやばすぎ!!)とストーリーテリングで、永遠にぼくらの瞼の裏に焼き付かれ、心に残るほど普遍的。あぁ、なんて愛しいんだろうか。特別にしたい作品。
心に残る佳作
YouTubeで、シティポップのサムネイルに使われてる絵があって、 オシャレなタッチの絵だな…何の絵だろ…と、気になってたら、 GEOで選んでる時に気付いた、この映画だった…(笑) 80s感が満載だなと思ってたら、設定は90年代らしいです。 90年代前半だと思われ、懐かしい♪ ラブストーリーなんだけど、大人な感じで、青臭すぎず、良い。 残念なのは、方言で何言ってるか分かりずらくてイライラします(笑) でも、気に入りました。 大人向けです。 オススメ♪
スケッチブックのような…
宮崎駿が創り上げたジブリの世界観とは、まったく違っていました。むしろ、製作意図もそこにあったようで、宮崎作品の呪縛を解き、世代交代を促す戦略の1つだったのかもしれません。いかにもこぢんまりとした作品でしたが、でも、それなりに楽しめました。余白の多い、スケッチブックのような印象を受けましたが、それが、心地よくもありました。学生時代には、「転校生」というのが1つの事件になり得るもので、今作のヒロイン里伽子も大きな旋風を巻き起こします!そのキャラクターがみんなの憧れ的なものではなかったことで、今作の独特の面白みになっていたように思います。エンディングもいかにもですが、後味のよいものでした。
水彩画のような作品。
全ての映像作品の中で一番好きです。 何で好きなのかは説明が難しいです。 恐らく冷静に見ればつまらなく感じる作品だと思います。 でも自分は大好きです。 ここまで主人公杜崎拓の気持ちにシンクロする作品はありませんでした。 絶対にいつかは高知に行ってロケ地巡りをしたいです。
オススメされて観賞 こんないい作品あったんだ! 思春期の複雑な心理...
オススメされて観賞 こんないい作品あったんだ! 思春期の複雑な心理を描いた青春映画です! ビンタの応酬にはビックリ!(いい音してた) 同窓会シーンはいいですね!そのあとのアーケードを通ってるとこの雰囲気もいい感じです。 高知城をバックに武藤のセリフの回想はじわじわきます。
海にひたる
ジブリ作品で誰が好き? ナウシカ、違う。パズー、違うなぁ。キキ、じゃない。アシタカ、子供の頃は一番だった。 杜崎拓だ。と私は答える。 純粋で思いやりがあって、少し億劫なたち。でも、自分の意思はしっかりともっていて、言うべき時は言える。そんな性格な彼が私は好きであり、永遠の目標、これからも彼のような性格を持った人間であり続けようと思っている。 この作品はジャンルとしては恋愛映画というくくりに入るのだとは思うが、よくある恋愛映画とは少し違う。よくあるそれは『いやぁ、ないよなぁ』『タイミング良すぎw』のように現実離れした出来事を発生させることによって少し強引であれど確実に我々のときめきに拍車をかける。それは少しおこがましくもあるフィクションであり、作り話であるということを露呈し、現実味に欠けるものとなる。だが、この作品はそのフィクションがないとは言えないが、程度が極めて低く、つまりは『自分にもこんな出来事おきそう』または、『昔、こんなような経験があったような(←重要)』と思えるようなより現実的な物語となっている。理由としては主人公の独白の導入や土佐弁を用いることによる親近感、物語の激しくなく緩やかな波のような良い意味で起伏のない淡白なストーリー展開によるものと思える。私にとって映画は人生の予行演習、または追体験である。そのためにはフィクションで作られたような娯楽性の高いエンターテイメントを比較的追求する作品より、見た後に自分に今までなかったようなものの考え方や、価値観を与えてくれるような、実生活に関わるリアルな作品をみることに充実感や豊かさを感じる(もちろん、娯楽性の高い映画も大好きだけど!)。それでいえばこの作品は後者である。 私が思うこの作品の最大の良さは主人公、杜崎拓の独白だ。拓が見て、聴いて、経験することに対し拓による独白で心理描写を語ることにより、我々が日々、過ごすうえで感じることと重なり、感情移入しやすくなっている。それが共感ができたり、将来私にもこんなような感情が芽生えるんじゃないかという期待がもてる。それがとても気持ちが良いのだ。 人の感情の美しさを感じることができ、"郷愁がきこえる"この作品は私の心に一生消えることのない人生というものの優しさの余韻を与えてくれる。 映画を観て、なにか感動したならば是非とも原作をお勧めしたい。映像版は原作の(海がきこえる)、(海がきこえるII アイがあるから)の1/3程度しかない。原作を読めばもっと海がきこえる。 最後に原作(海がきこえるII アイがあるから)の私が好きな文章を紹介する。 「たぶん、それはこんな夜に映画をひとりで立ち見でみるか、ふたりで見るかの違いだ。ふたりだから立ち見でも許せるのだ。できあいの曲が耳に優しく聴こえるのは、ぼく以外の人がそばにいて、ぼくといることを楽しんでいるからだ。それがぼくを楽しませて、耳も目も喜ばせているのだ。だから街の色も音もすべてが優しく思えてくる。」 まさに人生の真理だ。
杜崎くんお金貸してくれない?
ジブリの青春ものといえば『耳をすませば』。その陰に隠れたもう一つのジブリの青春ものがこちら。 前者は中高生向けのこんな眩しい青春したいー的な作品。それに対してこの作品は大学生になった主人公が同窓会を機に高校生の頃の思い出を懐かしむといった内容。 もうね、杜崎とリカコのファーストコンタクト。アウトだよアウト!絶対悪女だよこいつ!!笑 だがしかしこの年頃の男子は女子に頼りにされただけで心が動くのである。しかも修学旅行先の上、相手が噂の転校生となれば尚更なのである(誰) リカコがジト目上目遣いで睨んでるシーンがすごく、いいです。 諸々あって2人で東京旅行に出かけたり、お酒飲んだりとなかなかジブリらしさを感じさせない作品。どうやらパヤオも高畑勲も関わってないらしいし、映画じゃなくてテレビアニメとして放送されたらしい。へー笑 ラストにリカコも杜崎のことを気にかけていたことがわかり、東京で再会できるかもっていう爽やかな感じになり、とても羨ましい感じで終わる笑。 吉祥寺の駅でまた再会するってのもいいよねすごいリカコ大人っぽくなっててこれからこの2人の展開を想像していいなーってなる笑。 あと親友の松野(cv.関俊彦)も幸せになってほしい、清水さんと笑。
甘酸っぱい青春物語です
一通りジブリ作品は見たことがあるのですが、これだけは見たことがなくてずっと見たいなと思っていた作品でした。 すごく甘酸っぱい青春な物語でした。 高校生のときの感覚とか見えてるものとかやっぱり今とは違うものだったなあと改めて思いましたね。 時代もところどころ感じられて、映像の作り方も良かったです。 いつもとは違うジブリ作品でしたが、わたしはこういう作品好きです!!
青春の思い出を振り返る
杜崎が武藤に惹かれていく過程も 吊るし上げでの松野の怒りも 同窓会でのみんなの変わり様も アニメーションとしては理解できない部分も多かったけれど、 きっとそれが、17歳のリアル。 さらーっと流れる学校生活は 観ている側としては少し物足りなく、 表情や状況で充分に読み取れる心情の説明が多すぎることが多少くどくも感じられるけれど、 そこは、大人になった杜崎が、 過去を冷静に振り返っているという「回想」としての役割をよく果たして、本当によく出来た作品だと思う。 同じ四国なので、 土佐弁がとにかく心地よかったです。 同窓会シーンは必見。
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