「氷室冴子先生の名作を上手くまとめている良作」海がきこえる isshiiさんの映画レビュー(感想・評価)
氷室冴子先生の名作を上手くまとめている良作
まず、劇場でこの作品を観れることに感謝します。
この作品は氷室冴子先生の同名の小説が原作ですがボリュームある内容を上手くまとめている青春恋愛ものです。ちなみに小説は大学生時代を描く続編の海がきこえる2アイがあるからもありますがこちらもとても面白いです。
音楽は永田充氏が担当しておりシンプルでありながら印象的な楽曲は耳に残ります。サントラも発売されていますが、その中で永田氏は素朴さや暖かみを表現したとおっしゃっています。
全てが30年前の平成一桁年代のその時代が舞台ですが、当時の高校生・大学生のそのままの様子が丁寧に描かれています。一部、現実的な、法的な視点で批判的な意見を見かけますが、お門違いというか、それを言ったら世の中の全ての小説は世に出せなくなりますよと言ってあげたいです。もしくは、それらにめくじらを立てるなら世界の全てのエンタメは見ないほうがいいです。ちなみに原作にはそれらの描写はしっかりとあります。1990年代のはなしですよ?
氷室冴子先生のこの原作は一人称が同じく僕で、男性視点での物語でありながらかなりライトなタッチで進んでゆき、ボリュームがあるのにスピーディーさがあるので一気に読み切ることができ、この映画もその良さを考慮していると思います。約70分に収めているため、あちらこちらエピソードカットはありますが気にならない範囲内です。良いエピソードもあるので是非原作を読んで欲しいと思います。
最後に、高校生の青春恋愛ものと言ってしまえばそれまでですが、他には見られないさわやかさを感じる作品ですのでおすすめです。絵も綺麗に柔らかく描かれています。ジブリ作品ではありますが、良い意味で巨匠色に染まっていないと思います。
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