「お風呂で寝る人」海がきこえる おきらくさんの映画レビュー(感想・評価)
お風呂で寝る人
「高校時代にもっと上手く振る舞っていれば、あの人ともっとうまくいっていたかもなあ」なんてことをたまに考えちゃう人には、突き刺さる内容だと思う。
子供の時ってなんであんなに捻くれてたんだろ、今考えると不思議。
そういうことに気付かせてくれる映画。
とにかく甘酸っぱい。
いつもは凛としてるけど、影では辛い思いを抱えてて、だけどそのことを表には見せない、ところが自分だけはその秘密を共有している…
こんなの惚れてまうやろ、と個人的には思う。
拓が里伽子に惚れるのも納得。
一方、里伽子が拓に惚れるのも納得。
こちらは共感できる人、多いと思う。
拓はとにかく優しい。
しかも、そこに下心が無いのが良い。
それがわかってるから、里伽子も最初から拓に甘えちゃうわけですよ。
で、最初は「見た目チャラ男」みたいなのが好みだった里伽子が、成長するにつれて「下心の無い優しさ」の価値を理解。
終盤出てくる「お風呂で寝る人」という台詞で、泣きそうになってしまった。
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