偶然にも最悪な少年のレビュー・感想・評価
全7件を表示
変なメンバーで旅する青春ストーリー
2003年の東京渋谷が舞台。東京から南西を目指して旅するロード・ムービー的な側面もあり、個性的な登場人物たちの言動が非常識で観ていて楽しい。全てが行き当たりばったりの偶然の連続のようなノリで、セリフにも深い意味が無さそうな、芝居がかっていない自然な雰囲気で、実験的なカメラワークがさらに個性を強めていたように思う。
挿入歌の選曲も今となっては個性を感じる。浅井健一さんの味のある楽曲が好きな人には堪らないだろうし、中島美嘉さんの鼻歌も聴ける。
市原隼人さんが演じたノーテンキなヒデノリは美男子だし、後部座席に座らされ続けた矢沢心さんの死体と下着も印象的で、クルマも人も普通っぽいけど何か変で面白いし、冷たいようで優しい、悲しいような楽しいような不思議な魅力を感じた。
豪華俳優陣の共演
豪華俳優陣の若かりし姿が見られる作品。ハスキーボイスでない市原隼人の不思議な魅力、映画初出演とは思えない中島美嘉の演技。20年前の作品なので、今ではこれだけのメンツを一気にキャスティングするのは無理だろ〜って俳優さん達がちょい役で出演しているし、ストーリー展開もテンポが速く楽しめた。
撃ってないのにどーして撃っちゃうのかなァ
みんな凄い若いんだけど凄く上手い人ばっかり。中島美嘉がとくに良い。ナナコ姉の死体(矢沢心)を韓国まで運ぼうとするヒデノリ(市原隼人)。犯罪しまくりのロードムービー的なやつ。危うさと若さとリアルさ、みんな尖ってみんな良い。
市原隼人の若かりし頃
CDショップで万引きして、助けに入った男のナイフを握って血を流す。いい人間のフリをしてる悪人が最も許せないと言うヒデノリ。頭が悪く見えて、実はしっかりした考えを持ってるというのもどうかと思う。
死体と一緒に博多までドライブ。韓国への連絡船に死体を乗せるために盗み、カツアゲ、質屋での強盗と悪いことばかり・・・前半に見せたテーマが上手く生かせなかったのが残念。「また強制連行するの?」などといった反日感情をも見ることができるが、それは強引すぎるだろう。それよりも死体を演じた矢沢心がいい。
嫌悪感を抱かせないような工夫もあるようだけど、被害者の対応が不自然すぎたことが残念だったし、主人公たちの死体に対する演技も不自然。
オススメはしない
グ・スーヨン監督は、世界観がちゃんとあって好きかもな…。
かなり重いし、狂気的ではあるけどセリフがユニークでなんとも絶妙な空気感があります。
中島美嘉、あなた上手いじゃないですか。なんで今はあんな感じに…使われ方が単純に悪いのか?もう一度、グ・スーヨン監督に使われないかな…。
市原隼人はうまかった。本当に韓国人に見えます。しかも、壊れた感をちゃんと出していて凄い…。
ストーリーとしては嫌韓の方には絶対に受け付けない。万人受けもしない。
なんせ非常識だし、感情移入はしにくく、怒りに感じる人もいるでしょう。
でも、韓国という文字に引っかからず、内容を読んで気になった方は一度見てみても良いと思います。
伝えたいことなどは、ほとんどタイトルに表れている作品。
退屈さはあるが、何かを感じられた作品でした。
全7件を表示