蛇イチゴのレビュー・感想・評価
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つみきみほか、いたなぁ、まきせりほと区別がつかない(笑) 仮面崩壊...
つみきみほか、いたなぁ、まきせりほと区別がつかない(笑)
仮面崩壊家庭が真の崩壊家庭へ。ラストの蛇いちごが、さあ君たちにわかるかね(笑)
評価高い作品あるある。私はあんまり好きじゃない。考察好きの方はどうぞ(笑)
普通の真面目な幸せ一家が実は、、。 兄が帰ってきて、家が崩壊してか...
普通の真面目な幸せ一家が実は、、。
兄が帰ってきて、家が崩壊してからは
それぞれの本性が出て。
妹に頼ろうとする両親に対して、いい加減で不真面目が兄は妹を守ろうとする。
それもまた本心かどうかわからない。
兄妹の会話が秀逸。
悪いヤツだけど憎めない、本気なのかウソなのかわからない
そんな人物を宮迫博之が見事に演じている。
いや、演じているのか、それとも彼の地なのか。
結局兄は妹にウソをついていなかった。
ということだろうか。
お洒落なラスト
「家がおしまいになっちゃう前に、お兄ちゃんに出てってもらおう」
平凡で普通の家。
だったはずが、父親の借金をきっかけに家族が崩壊していく。
そんな折、勘当された兄の周治が帰省する。
周治は家族のピンチを救おうと奮闘するが、妹の倫子だけは周治を信じられずにいた。
「お兄ちゃん、ちょうど今頃の季節に小学校の裏山で蛇イチゴの木見つけて、食べたらすごくおいしかったとか言って、私に嘘言ったの覚えてる?」
「違うんだよ、馬鹿だな。あったんだけど、お前が間違っただけなの」
久しぶりの兄妹喧嘩の末、周治と倫子は蛇イチゴを探しに行くことに。
暗い山道を歩いていく二人の先に、蛇イチゴは…
お洒落なラストにゾクゾクした。
途中、もしかして周治は本当の息子じゃないんじゃ…と邪推してしまったが、そんなことなかったw
結局、周治は本当に家族を助けようとしていたのか、それとも騙そうとしていたのか。
それは観ているこっちもわからないままだけど、最後は不思議な爽快感を得られる映画だった。
【”虚構の家族。そして、嘘と真実の狭間で生きる人々・・。”人間の内面に秘めた嫌らしさ、醜さ、普段は言えない”本音”を、当時28歳!の、西川監督がオリジナル脚本で描き出した作品。】
■祖父、父、母、娘のごく平凡な家族・明智家。
娘・倫子(つみき
みほ)は同僚との結婚を控え、父・芳郎(平泉成)は一家を支え(ているふりをして・・)、母・章子(大谷直子)は痴呆症の祖父・京蔵を世話している。
だが家族全員が誰にも言えない”秘密”なり”不満”を抱えている。
そこに10年目に家を出た、長男・周治(宮迫博之)が突然帰ってきて…。
◆感想
・今作は、今や邦画を代表する監督になった西川美和さんが、28歳の時に脚本・監督をこなした作品である。
今作には、その後には公開された数々の映画で、描かれている人間の、内面に秘めた嫌らしさ、醜さ、普段は言えない本音を抱えた一見普通の幸せそうな”家族”が描かれている。
・今作の、キーマンになる周治は、借金塗れだった父を助け、母は彼に縋ろうとするが、周治の真実を知る倫子のみが、”昔、蛇イチゴがある・・”と兄に言われ大変な目に遭ったことを忘れずに、”兄に家を乗っ取られる”と反対するが・・。
<ラストシーンの解釈はそれぞれだと思う。
倫子は兄とともに蛇イチゴを探しに行くが、倫子は途中で探すのを辞め、香典泥棒の兄の所業を警察に伝え、フラフラと川沿いの道を歩いて行く。
そして、家に帰ると兄の服は無く、机の上には、蛇イチゴが置いてある。
- ここの、暈した映像から、蛇イチゴにフォーカスして行く様が、絶妙である。-
今作は、嘘と真実の狭間で生きる人々の姿を描いた、ブラックコメディである。>
最後は良い
お父さんが最悪で、ずっとモヤモヤモヤモヤ
だってどうするの?
自分で作った借金なのに、偉そうにしてて。
日本の家庭の嫌なところばかり見せられているようで、気分が悪かった。
自分と重なるところがあるからかもしれないけど。
お兄ちゃんの小気味良さがちょっと救い。
最後、蛇いちごのところだけ良かった。
蛇いちごはあるのか?ないのか?
ドキドキ
とも子は越えられるのか、越えられないのか?
川を、世間体を、常識を、普通を…
……
越えられないのだけどね。ここでは。
でも、とも子は気づくと思う。
もっと近いて、自分の目で見なければいけないと。
○○くんのお母さんがどうなのか、自分の目で確かめなければいけないと。
最後は良かった。
西河美和さんの新しい作品を見た後、4つ目の鑑賞。
ここから始まったと思うと嬉しい。
心の機微を映像に映し出す技術が、この作品でも見られるけれど、さらにどんどん上がっていったのですね。
蛇いちご
宮迫の演技はやはり素晴らしい。
嘘吐きだらけの家族の中、妹のみ嘘をつけず兄を警察送りにする。両極端な家族?
メッセージとしてはちゃらんぽらん過ぎるのはダメだが正直過ぎるのはどうかな?というのを感じた。
どうにでもなれ、かな
ボケたお祖父ちゃん(笑福亭松之助)が亡くなり、葬式に音信不通だった長男(宮迫博之)が戻ってくる。
出棺のとき、借金取りが押しかけてきて、親戚連中はすぐに居なくなる。
父親(平泉成)はとっくにクビになっていたが、言い出せず借金を重ねていた。
母親(大谷直子)は長男の言いなりで、妹(つみきみほ)は我慢できない。
悲惨だけど笑わせてくれるホームドラマ。
マスダくん
教室にてまんまとのせられて、生徒を嘘つきと断罪してしまい、生徒に突っ込まれて言葉を失う。ラストとも共通する話。多くの嘘が潤滑油のように家族に染み入って、全てが露わになった後、不思議と和らいだ表情を浮かべる両親。つみきみほの整った眉毛が対照的。
基本的にコメディなのか、絵沢萠子の下着姿だとか大泉成の入浴姿だとかギョッとするが、総じて笑いにはならない。どうも芝居がチグハグに感じた。
何せオチが良い。
嘘がテーマのこれ以上の作品を知らぬ。
座敷の暗闇に佇む宮迫の死相。
大谷のようにこの役を演れる女優が世界に何人居るか。
序盤教室の金魚の件(何というサスペンス!)が全編の通奏低音になる構成の妙。
本処女作から緩やかに下降する(永い言い訳、で上向いたが)西川美和の復調を。
必見。
何せオチが良い。
後の片鱗
個人評価:2.0
時折みせる不快感しかない演出と映像は西川美和自身のしたい事だろうか。外部からの演出の口出しがあったと思いたい。吉本芸人を細く起用しなければならないキャスティングも、まだ初監督作品である本作の悲しい部分だろう。
後の西川作品の片鱗はうかがえなかった。
ちょっとだけ共感する人たち
テンポ良く、するする観れた。
デビュー作でオリジナル脚本で、
すごいわぁ~。
西川監督って、人間観察の力が半端なく高いよな。
ダメな部分も、ちゃんと愛らしく描くから、本当にキライっ!て人が出てこない。
お兄ちゃんは、アカンたれだし、
お父さんは、借金作ってんのにエラッそうだし、
お母さん、ああ~我慢の限界きちゃったかぁ…だし、
妹だって、マジメ過ぎるし、
義姉さんだってイラつくし、
あのカマタですら、小憎らしいけど、キライじゃない。
なんか、みーんなちょっとだけ共感できるんだよなー。
そのちょっとだけの描き方が巧いなぁ…。
ラストも好きだわ。
西川美和伝説の始まり
父はこっそり失業中。兄は香典泥棒。知らずに入った葬儀場で偶然に祖父の死に巡り合うのだが、父が借金だらけであることも露見してしまう。詐欺師である兄は咄嗟に弁護士と名乗り、急場をしのぐ。これがまたすごい。
香典を盗んだ金は父の借金の一部を返済するものの、破産申請という手段をすすめる兄。婚約も破談になりそうな倫子と兄の会話は、とてもリアル。嘘をついたことがない妹と嘘ばかりの兄。自分の妹との会話もこんなものかもしれないとクスクス笑ってしまった。まぁ、言ってみれば『男はつらいよ』の設定と同じと思えばいいのですけどね・・・兄を信じないという妹の性格だけは違うのかもしれません。
兄が昔言った「蛇イチゴ」を探して森の中へ入っていく映像だけはよかったけど、後味が悪くなってしまった
家族って?
平凡な家族があり、父(平泉渉)は勤続30年母(大谷直子)は認知症の義理父を支え頑張っている。娘(つみきみほ)は学校の先生で恋人もいる。そんな一家が義理父の突然の死からがらがらと崩れ始める。告別式に10年音信不通だった長男(宮迫博之)があらわれる。真面目な父と思っていた父は会社をリストラされサラ金に追われていたことが発覚し真面目一本な娘は混乱する。しかも恋人の態度も急変。
母も心が不安定になる。
家族ってなんてもろいものでお互いのことはじつは何にもわかってないのかもしれない。そんなことがよくわかる。
小さい頃倫子に蛇イチゴが美味しかったと兄が場所を伝えたがたどり着くことができず大騒動になったことがあり、またふたりで探しに行く。兄のウソがどこまで信じていいのか家族って兄弟って?
倫子は真面目な性格から兄を警察に売るのだが、それも父と母を守るための優しさだ。
本当のことはなんにも言わなかった兄だが最後に蛇イチゴを食卓に置く兄。
それを見て妹の心もまたゆれるのだ。
西川美和さんの映画は本当すごく日本人の心のゆらぎを描いていて面白いです。
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