青の炎のレビュー・感想・評価
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ただ家族を守りたかっただけなのに…
また見たい。
義理の父?が妹に手出す→曽根に手をかける→トラックに突っ込む。
生まれて初めて、こんなシリアスな映画を見た10歳くらいの私には衝撃の映画でした。
隠そうとするけど、どんどん追い込まれる(?)描写がツラかった…。
落ち込みながら泣きたい時はコレ!
13.9.7
原作読んだらまた見たい。
やっぱり高校生なんてまだまだ考えが子供だなと感じる映画。
子供という理由なのかわからないけど、母親は子供の事を考えて、言って良い事と悪い事を選んで喋る。
母も子も都合が良い事って難しいのかもね。
曽根がそのまま家にいたらやっぱり家族は辛かったと思う。
母親が曽根を家にあげた理由がいまいちわからない自分はまだまだ子供です。
母親は何をやればよかったのか、ていうか曽根自身が改善しろよな大人なんだから。
13.11.27
湘南、江ノ電、鎌倉の景色の良さ。
鎌倉で青春を過ごしたことはないけれど、
どこか高校生の青春を垣間見れるような懐かしい景色と雰囲気。
湘南、江ノ電、緑深い景色、夏の一コマって感じで本当好き。
母親の元再婚相手が家にいるなんて、女の自分からしたらゾッとする。
男が自分だけで、母と妹を守らないと、という気持ちもなんとなく理解できる。
17歳くらいって自分で考えて少しは実行できることもあるけど、未成年で法的な決定権はない。
まだ子供だと実感させられる憤りもわかる気がする。
曽根を嫌悪する気持ち、曽根に言いなり(のように見える)の母親への苛立ち、なんなく理解できるわ。
とどめに母親が手篭めにされて。
思春期の男の子ならもういやでいやで、自分に力がないのも悔しくて、仕方ないと思う、
母親も法律も動いてくれないなら、自分でやるしかない。これ以上家族を壊される前に。と思う気持ちわかる。
曽根を葬りたい気持ちが共感できるから、
話が進んでいくうちに二ノ宮くんに同調してしまい、その後もまるで自分が追い込まれていくように感じる。
今見るとアリバイ作りが完璧とも思えない。
日中、学生がロードバイクで爆走してたら目立つやん?
実際尾けられちゃうし、証拠品も取られてしまう。
石岡くんに取られなければ完全犯罪になる?
おそらくずっと使ってない船の裏に隠したのだろうけど、
誰かの船なんだから、いつか見つかるのでは?と思う。
絵もわざわざバカ正直に描かないで、外出たけど良い天気で昼寝してしまい描けなかった、とか言ってもよかったのでは?
歳を重ねて思うのは、曽根や母親のこと。
ガンになり、最期に実の娘であるはるかに会うために戻ってきた曽根。
怖さや寂しさも理解できなくはないが、曽根の態度は理解できない。
曽根を擁護するならば、いざ自分が…となると、寂しくなったり優しくしてほしいのかな、と。
酒を飲むしかない!という気持ちなのかな、と。
それにしてもいまさら虫が良すぎるだろ!
母。
遥は曽根の連れ子。曽根と離婚した今他人すぎる…。
はるかを返せと曽根にゆすられるかもしれないと怯える母の気持ちも分からなくはないが、
遥のことはもっときちんとしたほうが良かったのでは…?
考えさせられる、心がキュっとなる映画だ…。
様々な場面で、もっとほかの手はなかった…?と思わさる…。
たまに見たくなる映画でした。
24.6.9 テラサ
【家族の平穏を守るために少年が用意周到に行った事。だが、それを切っ掛けに負の連鎖が回り始める。今作は、鮮烈なる哀しきラストシーンが印象に残る、現代の名優二宮和也氏降誕作である。】
■湘南の高校に通う17歳の秀一(二宮和也)は、母・友子(秋吉久美子)と妹・遥香(鈴木杏)の3人暮らし。
しかし、10年前に母が離婚した男・曾根(ナント、故山本寛斎)が現れ、その平和な生活は壊される。
傍若無人に振る舞い、飲んだくれ、母に手を出す曾根。
ついに妹にまで危険が及んだ時、秀一の怒りは頂点に達し、彼は完全犯罪を思いつく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・演劇界の世界的巨匠・蜷川幸雄が発掘したのは、藤原竜也だと思っていたが、二宮氏の主演映画を撮っていた事は知らなかった。
慧眼であろう。
・母が、離婚した男・曾根を再び家に入れた理由を知った秀一は、そのあまりの理不尽さに静に青い炎を燃やすのである。
ー 実の妹だと思っていた可愛がっていた遥香が、自分と血が繋がっていなかった事。そして、彼女が15歳になって実の父の曾根との縁を切る事を待って、母が受け入れた事。-
・だが、それに納得がいかない秀一は、曾根を殺害するためにトリックを使い彼を感電死させる。
ー 秀一が美術の時間に”外で描いてくる。”と言って、ロードレーサーで家に戻っていた事を知る同じ美術院の紀子(松浦亜弥)は、刑事に嘘を付くのである。
絵の具の渇き具合・・。
更に、学校に来ない問題児、川村が全てを観ていて、秀一を脅しに来る。-
■刑事(中村梅雀)は、飄々としながらも、全てを把握しているようだ。
それを知っている秀一。
<ラストシーンは切ない。秀一は、愛車のロードレーサー(自転車ではない。)を猛スピードで、トラック行き交う道を突っ走り、トラックに向かって行くのである。
そして、しばらくたった美術室で、涙を堪え乍ら絵に向かう紀子の姿。
今作は、今や邦画の中堅俳優の旗手、二宮和也氏の鮮烈なる映画デビュー作なのである。>
17才の完全犯罪
感想
貴志祐介のミリオンセラー完全映画化!
魂を揺さぶる究極の青春サスペンス。
こんなにも切ない殺人鬼がかつていただろうか。
17才の少年が望んだものは、平凡な家族とありふれた愛。しかし現実は、それさえ許さなかった。
切なくて悲しかったです。
物語は単調に進むし特に驚く仕掛けもなかったですが案外飽きずに観れました。ラストは驚きました!
原作も読んでみたいものです。
竹中直人と唐沢寿明がちょい役で出ているのはびっくりしました。
山本寛斎の苦しむ顔が面白かったです笑
中村梅雀の頭のキレる刑事役はよかったです。
※自転車じゃなくてロードレーサー
思い詰める青春時代
まじで酷い
私は貴志祐介先生の原作を読んでからこの映画を鑑賞しました。
率直に申し上げますと実に酷かったです。原作では殺人の計画を練るのに本の約半分の200ページほどあります。ですが映画では意味もわからずいきなり殺害する道具を買い集め始めます。そこから見る気は失せていましたが特に酷いのは殺害シーンが2~3分ほどに収められてしまうことです。登場人物の使い方も原作とは異なることが多く紀子のキャンバスに書いた落書きなどの伏線もほとんど無視でした。原作でしか正直「青い炎」の良さは伝わらないと思います。まだ19ですがここまで酷い映画を見たのは初めてレベルです。また演技もバタ臭すぎてみるに耐えません。原作は全然もっと素敵なのでぜひそちらを読んで見てほしいと思います。その後にバカにする程度にこの作品を見ることをお勧めします!!
青い炎ほど奥に秘めた動機、、、ではない。
秀一役の二宮君の演技良かったです。松浦亜弥さんの初々しい学生服でのちょっと不思議系な同級生役(紀子)も可愛くて良かったです。
お母さんも紀子も、どこか孤独だけど優しい秀一の奥に秘めた心、感情が分かるんでしょうね。知ってるけどあえて言わずに寄り添う感じが良かったです。刑事役の中村梅雀さんも良かった。
秀一の心に秘めた感情を表したかのような音楽素敵だなと感じたら、東儀 秀樹さんだったのですね。
ロードバイクで湘南の海沿いを駆け抜けるシーン、高速で回転するギアのアップや、秀一の荒い息遣い、学校外の森、空っぽの水槽で横たわる妹(鈴木杏)、水槽越しに重なり合う秀一と紀子の手、怪しく照らす青い光、、、、などなど映し方や映像も綺麗で素敵でした。
倉庫と部屋が一体化したようなザ・男の部屋って感じの秀一の部屋もいいですね〜。真似したい。シャッターを開けたらすぐ外に繋がっていて、そのままロードバイクで乗り出していく後ろ姿も印象的。
ストーリー内容は惜しいかな。殺してしまうほどの内容か?と言われると動機として少し欠けた所はある。
父は分からなくもないけど、母と父がやり合っている所を廊下越しで声を聞いたのなら、憎い父を追い出せない母はどこかで愛している感情があったのかなとか、そこまで早まらなくてもよかったのでは?と思う。家族の命が危機に晒されているとか、DVとか、、でもない。
同級生も、30万であっさりと周到な計画立てて殺すまでする?金をせびられた同級生から何度も必要に脅されてた、、とか、母や妹に手を出すぞとかがあっても良かったかな。
切なく悲しい
10数年ぶりに再視聴
大筋のストーリーは覚えていたけど、細かなところは覚えておらず新鮮な気持ちで観れました。
義父を殺害し友人を殺害し、やるせなさと焦り全てがニノの演技に出ていて素晴らしかったです。
ただ秋吉久美子さんの舌っ足らずな演技がどうもダメで…
何故出て言って欲しかった人間と交わることが出来たのか…暴力でも振るわれていたのか…
もしかしたら、もう一度やり直すことを考えていたのか…
ラストはすごく衝撃的でした。
松浦亜弥さんも可愛かったけど、矢張り演技が…
でもストーリーはすごく良かったので、原作も読んで違いを探そうかな?
1番好きな映画
17歳がおこした完全犯罪
17歳の高校生が離婚した父を殺してしまいますがそこから人生が狂い始めます。バイト先にくる客に金貸しに脅されついには客まで殺してしまいます。
そして最後はロードレースのバイクで自殺するのが衝撃でした…
完全に侮っていた
ニノは好きだが…
面白いのだが・・・
THA・平成の映画
という感じ。
初めて見たのは小学生の頃。
見た理由は嵐もあややも大好きだったから。
あの頃は内容はよく分からなかったが、義父を殺すときのドキドキや何度言えない切なさを感じていたのは覚えている。
蜷川さんの世界観に二宮君の演技力が合わさって、大人に近いけど大人でない年齢の危うさというか、儚さというか、触れたら壊れそうなヒビが入った薄い薄いガラスのようなそんな世界が作られているように感じた。
今の時代とはまた違った時代。
平成は社会問題に焦点を当てた作品が多いように思う。
綺麗事では済まない、ハッピーエンドで終わらない作品。
その分後味は悪いが、印象に残る。
大人になった今、あの頃に戻ったような感覚になる映画。
もし自分の子どもが大人に近いけど大人じゃない、そんな年代になったときこそ、触れると壊れてしまいそうな心を優しく包んであげられる親になりたいと思う。
水槽の中のクラゲ
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