「登場人物が多すぎるが故に描ききれてない感が」壬生義士伝 きいさんの映画レビュー(感想・評価)
登場人物が多すぎるが故に描ききれてない感が
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原作を読んだ上で観たため、
2時間の映画では、物語がおさまらなかったな感があります。
佐藤浩一演じる斎藤一の、狂気、人間臭さ、不器用さ、吉村への羨ましさや嫉妬、うまく表現されていてよかったです。
パッ見はひ弱で金に糸目のない貫一郎、物語が進むにつれて分かる脱藩の理由、父としての姿、義を通す姿、そして命乞いまで、貫一郎のもついろいろな姿を演じ分けていました。
ですが、脚本の影響なのか、途中しづとの関係性が薄っぺらく感じた。そして、中井貴一は役作りなのか頬がいい具合にこけていて、貧乏な感じがしたけど、しづを演じる夏川さんは綺麗ですが健康的な見た目で…本当に貧乏?となってしまいました。
寛一郎と次郎右衛門の関係も薄く感じました。原作では、寛一郎と次郎右衛門の関係性、息子である嘉一郎と千秋の関係性が濃く描かれていたがために、残念。
斎藤一に力点をおいた影響で、家族や次郎右衛門の関係性が薄くなっちゃってました。ここまで斎藤に焦点をあてた理由はなんだろう。
奉天に行く前夜?の回想録という設定はよかったです。原作ではすでに奉天に行った後で千秋が登場するので、原作にはない設定で面白かった。
最後の最後に、佐助がでてきたのもよかった!
原作とリンクしたシーンには、結局、何回か涙しましたw
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