「殺したい女」アルチバルド・デラクルスの犯罪的人生 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
殺したい女
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殺したいのに殺せない話と聞いて、「ああ、やってんな」と思った。家から出たいのに出られない、食事したいのにできない、女性をものにしたいのにできない…と、欲望が充足できない悪夢のような状況を好んで描いてきたブニュエルさんならではの納得のプロット(もっとも本作には原作があるようだが)。初めの家庭教師の唐突な死こそびっくりしたが、あとはお約束の展開なので「もっとやれ、どんどんやれ」という感じ。
最後は「モダン・タイムス」のラストシーンのパロディだろうか?さすがにステッキまで持っているとベタすぎると思ったのか、去っていく直前に投げ捨てるが。
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