映画 犬夜叉 鏡の中の夢幻城のレビュー・感想・評価
全3件を表示
かぐや姫に関係するような話
劇場版第2弾。Huluの配信を観ました。第1弾(『時を超える想い』)に続いて今作も名作と思いきや、前作と比較すると人物紹介が雑で残念です。大画面で観ましたが迫力を感じるどころか、目が疲れるきらいがあります。女性キャラの入浴シーンと、名場面(ロマンチックな美しいシーン)があるのが救いです。
弥勒(声:辻谷耕史)という女好きキャラも面白いですし、妖怪のいた頃にタイムスリップした設定や、魅力的な可愛いキャラクターたち等、恋愛要素も♡ドキドキです。
竹取物語は作者不明というのが一般常識ですが、紫式部の『源氏物語』に昔話として登場しています。月は物質ではありませんから、かぐや姫の話には信憑性がないわけですが、不死の山が富士山の名前の由来であるとか、「蓬莱の球の枝」「竜の首の玉」「仏の御石の鉢」「燕の子安貝」「火鼠の皮衣」という5つの秘宝と「天の羽衣」については謎が多くて興味深いです。
今作は、かぐや姫に関係するような話でしたが、高橋留美子さんの作品ですから、ふんわりと触れる程度で、ファンタジー過ぎて、結局よくわかりませんでした。
犬夜叉(声:山口勝平)と日暮かごめ(雪野五月)のやりとりが相変わらず面白いですし、クライマックスの二人に感動して、泣かせられました。
エンディングの後のオマケは笑えます。
奈落を馬鹿にするな!!!!!
犬夜叉映画4作全て、原作漫画やTVアニメから幼稚な要素だけ残して改悪した超愚作です。
あと、最初の3作は絵もその方が動かしやすいのか、キャラクターデザインから荒れていて酷いです。
本作でようやく映画で登場するレギュラーの奈落は、桔梗とのどろどろ恋愛要素の主役の犬夜叉・日暮かごめも含めた四角関係も絡んで大人向けを象徴する策略が得意な知的な超重要な敵キャラクターです。それをたかがゲストの敵・神久夜よりもいい加減に扱うとは許せません。しかも奈落や手下の神楽・神無、琥珀はこれしか出演していません。
プライドの高い奈落は死んだふりなどしませんし、白霊山に逃げる前の無様な妖怪合体形態を強調したり、蜘蛛の怪物に変身したりの馬鹿げた直接対決、人質の琥珀(主役の犬夜叉一行の一人・珊瑚の弟)の体内に隠れるなど完全に虚仮にしています。普通の人間形態で活躍させるのが当然でしょう。いつも通りの神久夜が奈落に利用されて悲劇的な哀れなキャラの方がよほど納得いく展開です。
だいたい、1作目で桔梗や殺生丸が顔出し程度で出るなら奈落や手下の神楽・神無、琥珀もその程度の登場でいいでしょう。
いくら、ピンチで弥勒の風穴を封じたいから、珊瑚と琥珀の関係を描きたいからといってやってはいけないことをすべきではないしょう。
あとはお馴染みの犬夜叉と日暮かごめの恋愛ゴタゴタばかりです。
繰り返しますが、奈落は主要人物でポッ出のゲストとは当然違い、扱いは慎重且つ重要にやるべきです。それこそ、犬夜叉と日暮かごめを食うくらいの存在感と活躍を見せねばなりません。TVアニメでもある欠点ですが、次の3作目といい殺生丸ばかり依怙贔屓したり、テレビでも原作のないオリジナルストーリーでもおふざけのギャグ話ばかりで奈落を中心とした真面目な話をやっていません。
幼稚なスタッフではなく、大人向けの真面目な話をやれるスタッフの方が良かったです。原作漫画やTVアニメの先の話に触れない形でも当然、それはできますよね。当たり前ですが。
富士五湖・・・
全3件を表示