赤胴鈴之助 どくろ団退治

劇場公開日:

解説

赤胴鈴之助シリーズの今回は第九部。脚色は前作「赤胴鈴之助 黒雲谷の雷人」の吉田哲郎・岡本繁男、監督は「月の影法師 消えゆく能面」の弘津三男、撮影は「執念の蛇」の竹村康和。前作から登場した桃山太郎に、阿部脩が新しく加わるほか、黒川弥太郎・林成年・美川純子らが出演する。

1958年製作/60分/日本
配給:大映
劇場公開日:1958年12月21日

ストーリー

赤胴鈴之助は祖父の仇の火京物太夫・岳林坊を追って火の岳山中にやってきた。両人に追いすがろうとした彼の前に、異様な風態の男たちが立ちふさがった。杖を待った白髪の老人・乾卜心斎と、獣に似た鉄人・風太郎である。武者修行中だという。卜心斎は話をきき、鈴之助に近道を教えた。残された風太郎の前に、二人の武士が現れる。青江玄蕃と嶋十郎太である。彼らは風太郎を江戸へ行こうとそそのかす。卜心斎こそ風太郎の父を殺した仇と血染めの陣羽織を見せる。血を見れば逆上する性質の風太郎は、卜心斎の後を追い、彼の娘美雪のとどめもきかず、彼を崖下に突き落した。--江戸に、怪盗“どくろ団”が出没するようになった。次々と豪商を襲うのだ。その首領は玄蕃であり、風太郎も一味だった。彼には捕方たちの刀も弓矢も通じなかった。町奉行の依頼を受け、千葉周作や竜巻雷之進が警戒にあたることになる。雷之進の稲妻斬りも、鉄砲組の射撃も、風太郎にはね返されてしまった。玄蕃は風太郎に周作が仇の一人だという。風太郎は千葉道場を襲い、周作とわたり合った。駈けつけた鈴之助が真空斬りを放つと、グラついた。そのとき、道場に身を寄せていた美雪が割って入り、風太郎をさとす。が、彼は駈け去ってしまう。--江戸見物に出た美雪を、どくろ団に加わった物太夫・岳林坊の知らせで、風太郎が連れ去った。玄蕃は彼女をオトリに鈴之助を倒そうと思った。鈴之助はどくろ団の本拠・廃墟の城塞に向った。途中、物太夫らから美雪を奪い返すが、風太郎は美雪が殺されたと告げられる。鈴之助が城の第一の扉をすぎたとき、風太郎が憤然として襲ってきた。鈴之助は風太郎のアキレスケンたる左胸元をつきあげ、危地を脱した。美雪の無事な姿を見て、風太郎はだまされていたことを知り、玄蕃たちに立ち向っていく。が、玄蕃の鉄弾が、彼の急所に当り、倒れた。鈴之助は真空斬りを放った。とたんに、第三の扉にしかけられていた巖石が崩れ落ち、自業自得、玄蕃らは下敷きになった。--卜心斎親娘の山への旅立ちを、鈴之助は周作たちといつまでも見送ったという。

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