KTのレビュー・感想・評価
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音楽が「踊る大⭕️⭕️線」だね♥️
同情でお隣の国を描いた完全なフィクション。
三島由紀夫先生と金大中事件は全く関係ない。
日本のサブカルチャー出身の偏見と思い込みの映画。
日韓関係を自虐的に煽っているだけ。
歴史じゃないので、まともに見るべきではない。
『ジャッカルの日』はフレデリック・フォーサイスの完全なフィクションだし、
映画は1973年 9月15日に日本公開。
一方、金大中事件1973年の8月8日の事件。
全くの矛盾。
つまり、この映画もジャッカルの日と同じ事。
歴史はきちんと検証して見なけりゃ駄目だ。
これ以上語ると消されるので。止めにする。
兎に角、事実は一人の演出家の真実ではかたれない。特にこの映画は、日本映画の悪いDNAしか感じられない。
あと、一時間。我慢。我慢。
歴史として描くなら「●ッキード事件」から描かなけりゃ駄目だろうね。
ネタバレあり
モデルになった人は2018年までご存命だったのでご安心を。
阪本順治によるハリウッド映画
昔映画館で観たが再見。
黒沢清はいかにアメリカ映画を日本で撮るかに賭けている監督の一人だが、阪本順治はそれとは異なるアプローチで、ハリウッド映画に漸近する。
KTは金大中事件を映画化したものだが、事件の持つ政治的意図やその影響の大きさに対し、ミュンヘンオリンピックのテロなどと比べると、ビジュアルのインパクトは乏しい。しかし荒井晴彦の緊張感溢れる脚本と。阪本順治の精密なキャメラワーク、男たちを描くマチズモの発露が本作を緊迫した秀作に仕上げている。
全編を通じて、ロング或いは中距離に徹したキャメラは、人情よりは硬質な緊迫感に満ちた本作を適確に捉える。
日本や自衛隊の世界に干渉できないその様を三島由紀夫のように憂う自衛官を演じる佐藤浩市と、KCIAのキム・ガプスの対比が美しいが、そこに介入する新聞記者の原田芳雄の魅力もいい。ヤン・ウニョンにもう少し色気を求めるのは贅沢か。
他にも筒井道隆の初々しくも惹き込まれる演技や、ラスト近くの敬礼に表象される、香川真司の真面目な自衛官役も魅力的。
最大のクライマックスである、ホテルでの金大中拉致と、その後の韓国へ向かう船内での静かな攻防、なんとか体裁を整える日本からのヘリの接近などは、冒頭で述べたハリウッド的演出の日本的解釈として秀逸だ。さらに言えば、スカイラインをはじめとする車と人間の捉え方も素晴らしく、ここ最近は見ない、骨太な映画に仕上がっている。
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