惨劇館 夢子のレビュー・感想・評価
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月子ちゃん殺されたの?
ドロドロした殺戮スリラーといった内容だが、ホラーというよりは怪奇映画といった雰囲気。御茶漬海苔という漫画家の作品が原作らしいが、ちょっと興味が沸いた。
夢子(美波)の妹・月子(貫地谷しほり)の同級生である和田愛子という女子高生が行方不明になり、調査を依頼された私立探偵・竹中。夢子の予知夢で殺された少女が愛子ではないかと思っていたが、実は月子が殺されていた・・・という設定だ。
全体的には面白いプロットだったが、月子が殺されたという事件そのものが不明瞭だったという致命的な欠陥もある。奥矢家を訪れた刑事がお悔やみを述べるどころか、いきなり夢子を犯人扱いするし、葬式だって行われない。家族は悲しみに暮れるはずなのにその様子さえ映さない。せめて「被害者は奥矢月子だ!」とかの台詞があればわかりやすかったのに、誰が死んだのかさっぱりわからんw 気づいたのは探偵さんを月子の進学資金の200万円で雇うといった展開で・・・だ。
ヒロアキの存在もおどろおどろしいのだけど、部屋に閉じ込めてあった割にはけっこう出歩いているようだったし、娘の捜索には金を惜しまないというへんてこな家族だったのも納得できなかった。やっぱり日本映画に私立探偵は不向きなんだろうなぁ~とも再確認できた。小説だと面白いんだけどね。
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