惨劇館 夢子

劇場公開日:

解説

謎の殺人予知夢に悩まされる女子高生が、その真相解明に挑むショッキング・スリラー。監督は、本篇デビューとなる久保山努。御茶漬海苔による原作コミックを基に、久保山監督が脚色。撮影監督に「東京ハレンチ天国 さよならのブルース」の橋本清明があたっている。主演は、「BATTLE ROYALE」の美波と「SCORE2 THE BIG FIGHT」の小沢和義。DV→デジタルβ作品。ビデオプロジェクターによる上映。

2002年製作/75分/日本
配給:BIO-TIDE
劇場公開日:2002年2月9日

ストーリー

自分に予知夢を見る能力があることを知った女子高生の夢子は、夢で見た廃墟のような場所で不気味な男に殺される女子高生を助けるべく、行方不明になっている妹・月子の同級生・愛子がその女子高生ではないかと思い、彼女を捜す私立探偵の竹中と共に調査を開始する。その甲斐あって、愛子は恋人の家にいるところを無事発見され、一件落着と思われた。だがその矢先、月子が何者かに殺されてしまった。そう、夢子が夢で見た女子高生は月子だったのだ! 妹を守れなかったことを悔やむ夢子。彼女は、真犯人を自らの手で捕らえようと、以前から竹中が怪しいと睨んでいた愛子の家へ潜入。そこで、3歳の時に死んだ筈の愛子の兄・浩明が生きていたことを知る。実は、愛子を溺愛する父親に殺されかけた浩明は、以来、地下室に幽閉され化け物と化し、今回の凶行に及んだのだった。全てが明らかになった今、浩明は愛子を殺害。夢子や竹中にもその牙を剥いた。しかし、彼は父親によって殺害され、その父親も責任を取って自殺した。こうして事件は解決され、夢子にもようやく安眠の時が訪れる。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.0月子ちゃん殺されたの?

2024年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

寝られる

 ドロドロした殺戮スリラーといった内容だが、ホラーというよりは怪奇映画といった雰囲気。御茶漬海苔という漫画家の作品が原作らしいが、ちょっと興味が沸いた。

 夢子(美波)の妹・月子(貫地谷しほり)の同級生である和田愛子という女子高生が行方不明になり、調査を依頼された私立探偵・竹中。夢子の予知夢で殺された少女が愛子ではないかと思っていたが、実は月子が殺されていた・・・という設定だ。

 全体的には面白いプロットだったが、月子が殺されたという事件そのものが不明瞭だったという致命的な欠陥もある。奥矢家を訪れた刑事がお悔やみを述べるどころか、いきなり夢子を犯人扱いするし、葬式だって行われない。家族は悲しみに暮れるはずなのにその様子さえ映さない。せめて「被害者は奥矢月子だ!」とかの台詞があればわかりやすかったのに、誰が死んだのかさっぱりわからんw 気づいたのは探偵さんを月子の進学資金の200万円で雇うといった展開で・・・だ。

 ヒロアキの存在もおどろおどろしいのだけど、部屋に閉じ込めてあった割にはけっこう出歩いているようだったし、娘の捜索には金を惜しまないというへんてこな家族だったのも納得できなかった。やっぱり日本映画に私立探偵は不向きなんだろうなぁ~とも再確認できた。小説だと面白いんだけどね。

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kossy

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