真夜中まで(2001)のレビュー・感想・評価
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月の砂漠
CGを使わずに長回しによる隣の駐車場からクラブcotton tailでの演奏シーン。冒頭からなかなか見せてくれるし、聴かせてくれる「ラウンド・ミッドナイト」。タバコを持ちながらペットを吹く真田広之もサマになっている。「月の砂漠」のリクエストを軽く蹴って、「ソー・ホワット」を演奏するクインテット。
屋上で練習しているときに隣の立体駐車場では金のいざこざで殺人事件。犯人は国村隼と岸部一徳。目撃したリンダに助けを求められて守山は巻き込まれる。しかし、犯人の二人は刑事だったのだ。
ほぼワンシチュエーションにて逃亡劇を続ける守山とリンダ。日本映画でこうしたアクションは向かないなぁ~と思いつつも、全編ジャズによるいい雰囲気のため、スタイリッシュでいい感じ。秘密はもっと最後のほうまで謎のままにしておいたほうが緊張感はあったと思うけど、「月の砂漠」の伏線がそれを忘れさせてくれる。
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真剣なわけでもなく笑えるわけでもなく中途半端
総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )
殺しをした二人からハイヒールを履いた女があっさりと逃げ切れたりして、本気で追跡劇をしている気がしない。平和な日本でいきなり警官が銃を街中で取り出して無抵抗な容疑者に構えたりして雰囲気だけは大人の危険な犯罪劇だけど、でもやっていることは何かと緩い。それならそれではっきり喜劇路線でやってくれてもよさそうだが、笑えるとか楽しい内容というほどではない。劇中で音楽の演奏だけが時々あるし、いったい何が描きたいのか中途半端な印象。
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