真夜中まで(2001)

劇場公開日:

解説

殺人事件の証拠を探し、夜の街を疾駆するジャズ・トランペッターと外国人女性の逃避行を、実際の時間進行とシンクロさせて描くコメディ。監督は「しずかなあやしい午後に/ガクの絵本」の和田誠。脚本は、「東京★ざんすっ/東日暮里5丁目」の長谷川隆と和田監督の共同。撮影を「源氏物語 あさきゆめみし Lived in a Dream」の篠田昇が担当している。主演は、「みんなのいえ」の真田広之と「異邦人たち」のミッシェル・リー。

1999年製作/109分/日本
配給:東北新社
劇場公開日:2001年8月4日

ストーリー

ジャズ・マンの守山にとって、その夜は特別なものだった。実は、深夜12時のステージに、ジャズ界の超大物・G.P.サリヴァンがやって来るからだ。サリヴァンに見初められれば、ニューヨーク進出も夢ではない。1回目のステージを終え、新曲の練習の為に屋上に出た守山。ところが、彼はホステスに運び屋をさせているナイトクラブのオーナー・田崎と汚職刑事・南部の癒着を知ったナイトクラブの会計士で恋人の佐久間が殺される現場を目撃し、南部たちに追われるハメになった外国人女性・リンダに助けを求められ逃亡を手伝うハメに。しかも、不法滞在者で警察に駆け込むことの出来ないリンダは、佐久間が残した癒着の証拠を一緒に探して欲しいと守山に懇願した。ステージまで2時間。守山は、南部たちや田崎の手下、そして佐久間殺しを捜査する警察に追われながら、夜の街を東奔西走する。やがて、佐久間の残した証拠が佐久間の殺害現場を収録したヴィデオテープだと知ったふたりは、田崎の手下に化けて潜入捜査をしていた公安刑事・戸塚の助けでテープを確保、南部と大場も逮捕される。だがその時、時計の針はてっぺんを回っていた。急ぎライヴハウスへ戻る守山だったが、既にサリヴァンは帰った後。しかし、「チャンスはまた来るさ」と守山はステージを務める。一方その頃、リンダは事情聴取の為、警察の車に揺られていた……。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
長谷川隆
和田誠
プロデューサー
飯泉宏之
滝田和人
撮影
篠田昇
美術
福澤勝広
音楽プロデューサー
立川直樹
録音
橋本文雄
宮本久幸
音響効果
伊藤進一
小島彩
照明
熊谷秀夫
編集
奥原茂
衣裳
宮本まさ江
ラインプロデューサー
代情明彦
アシスタントプロデューサー
浅田恵介
制作担当
勝田光男
助監督
猪腰弘之
スクリプター
松澤一美
スチール
安保隆
田村玲央奈
VFXスーパーバイザー
石井教雄
VFXプロデューサー
石井教雄
CGIディレクター
重村靖秀
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映画レビュー

3.0月の砂漠

2020年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 CGを使わずに長回しによる隣の駐車場からクラブcotton tailでの演奏シーン。冒頭からなかなか見せてくれるし、聴かせてくれる「ラウンド・ミッドナイト」。タバコを持ちながらペットを吹く真田広之もサマになっている。「月の砂漠」のリクエストを軽く蹴って、「ソー・ホワット」を演奏するクインテット。

 屋上で練習しているときに隣の立体駐車場では金のいざこざで殺人事件。犯人は国村隼と岸部一徳。目撃したリンダに助けを求められて守山は巻き込まれる。しかし、犯人の二人は刑事だったのだ。

 ほぼワンシチュエーションにて逃亡劇を続ける守山とリンダ。日本映画でこうしたアクションは向かないなぁ~と思いつつも、全編ジャズによるいい雰囲気のため、スタイリッシュでいい感じ。秘密はもっと最後のほうまで謎のままにしておいたほうが緊張感はあったと思うけど、「月の砂漠」の伏線がそれを忘れさせてくれる。

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kossy

2.5真剣なわけでもなく笑えるわけでもなく中途半端

2013年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:55点|ビジュアル:65点|音楽:70点 )

 殺しをした二人からハイヒールを履いた女があっさりと逃げ切れたりして、本気で追跡劇をしている気がしない。平和な日本でいきなり警官が銃を街中で取り出して無抵抗な容疑者に構えたりして雰囲気だけは大人の危険な犯罪劇だけど、でもやっていることは何かと緩い。それならそれではっきり喜劇路線でやってくれてもよさそうだが、笑えるとか楽しい内容というほどではない。劇中で音楽の演奏だけが時々あるし、いったい何が描きたいのか中途半端な印象。

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Cape God
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