「あっちの水は苦い、こっちの水は甘いぞ。ホタルさん♥️」ホタル マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
あっちの水は苦い、こっちの水は甘いぞ。ホタルさん♥️
二回目の鑑賞。
特攻隊の話だと思う。
『特攻隊』を描いた作品で凄いと思った作品は、手塚治虫先生作、少年チャンピオン『クレーター』の『墜落機』だなぁ。
僕は小学校六年生くらいの時そのコミックを読んで、国による同調圧力の極みとそのレジスタンスな行動に驚いた。そんな事しないだろって思った。弱虫って言われても良い。卑怯って言われても良い。
『僕は逃げ回るんだ!犬死は嫌だ』って思った。
従って、この映画の中で語られる出来事も『仕方なかった』で済まされる事では無いと思った。だから、残念ながらその哀愁だけでは、共感を持つ事は出来ない。もし仮に自分が国からこの様な事を強いられたら、オクチンが出来なかった逃げ回るつもりである。勿論、見方を犠牲にすることも絶対にしない。
でも、それでも、オクチンの行動には共感が持てる。
追記
死んでしまったら、泣いても生き返らない。
勿論、“国の為にと思って”亡くなった英霊には冥福を祈る。しかし、残念ながら無駄死だと思う。さぞや悔しい事だと思う。なぜなら、彼らが望んだ平和が皮肉な事に“戦争に負けて”訪れた事と、今、その平和を尊ばれなくなっている。
この国は”平和ボケ“と言われても良いのだ。正義感なんか持たない方が良い。アイデンティティもナショナリズムも世界から見れば程度の差は歴然としている。仕方ないが寧ろそれを日本人の良い所と見るべし。
謝罪するなら『謝罪は口ではなく、態度で示すべきだ。』それが常識。中途半端な口だけの謝罪なんかでは、理解を得られるとは到底思えない。アイデンティティとナショナリズムはそう言った物であり、それが世界的な常識。だから、日本人はおかしいって思われている。それが良い所なんだけどね。