VERSUSのレビュー・感想・評価
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アクション好きは一度見て欲しい
採点3.8
初めて北村龍平監督を知った作品。
今見ると坂口拓が若いですね。
逃亡犯にヤクザなど人物の関係性やゾンビも絡まって、何とも良い掴み。
素早いゾンビはもう珍しくないけど、銃器を扱うゾンビはやはり新鮮。
そして坂口拓のアクションは後のガンフーですね。今見てもすごい。
他、作品全体のアクションは中々見応えがあります。
登場人物は皆アクが強く、其々の目的も見えにくい構成も面白かった。
最後まで分からなかったのが、自動車事故で登場した刑事?二人組。
登場時に一人片手がもげてたりとインパクト大きかったのですが、何も活躍しないまま死んでました。
終盤に向かって段々と様々な伏線も回収していき、最後の対決を終え愛し合う二人が手を取るハッピーエンド。
かと思ったら、そこから飛んでもう一度やり直しに。
資金が少なくB級感はあるものの、最後までちゃんと頑張っているのが伝わってきました。
兎に角アクションが素晴らしく、クライマックスの対決などもとても見応えがありますよ。
アクション好きは一度見て欲しい作品でですね。
ゾンビ映画なのか?!
オープニングはゾンビ化した侍たちをバッサバッサと斬る男のシーン。もしや時代劇なのかと一瞬思ってしまうほど良い。
車でやってきた男どもは一人のお嬢様風の娘(三坂)を誘拐していた。“あの人”というボスが来るまではKSC2-303を生かせておけとの命令もあったらしく、殺せないままアクションシーンへと突入。最初は銃撃戦がメインだったのに、森へと逃げ込んでからは格闘戦もある。ヤクザたちが何体も死体を埋めてある“黄泉がえりの森”。ゾンビは何体も現れる。蘇る死者とヤクザとの戦い、それに脱獄囚とが絡んでノンストップ・アクションとなっていた。ストーリーなんてほとんど無いに等しいくらい・・・
手に汗握るアクションも続いてくると、人物の謎を知りたくなる。娘や脱獄囚をボスが欲しているのは何故なんだ?ゾンビが湧いて出てくることなんてオマケにすぎないほど(笑)。とにかく、脱獄囚も娘も記憶を失っているのだ。冒頭の戦国時代アクションには続きがあり、娘や脱獄囚がその人物の現代に転生した姿だという。さらに“黄泉がえりの森”は現世と黄泉との結界が解ける場所であり、そのためには娘の血が必要だったのだ!ボスが現れ、「500年待ったぞ」という台詞もどこか可笑しい。そして脱獄囚は簡単に殺されるが、話を聞いた娘は自分の血を彼に与えて蘇らせてしまう。ところが、ボスが本当に欲しかった血は、娘の血で生き返った脱獄囚の血だった・・・わけわからん。
最期の戦いにおいても真剣白羽どりで笑わせてくれるのだが、その他にも笑えるシーンのてんこ盛り。アクションにはコメディ部分の挿入も不可欠なのだな。異様にテンションが上がってしまったぞ。
なお、『鎧 サムライゾンビ』を先に観てしまったが、雰囲気は良く似ている。
真のアクション
”アクション”というものを”洋画の爆発シーン”と思っている方、
あんなものはアクションとは呼びません。
ましてや、ただ格好よく銃火器を振り回すのもアクションとは呼ばない。
”アクション”という言葉の意味を真に知りたいのなら、
この映画を観るほかない。
今まで観てきたアクションが、いかにショボイものだったのか、
衝撃をうけるだろう。
ワタシの”神”ともいえる映画です。
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