アルカトラズからの脱出のレビュー・感想・評価
全45件中、21~40件目を表示
脱獄映画の教科書のような作品。 男の一念岩をも通す。
高い知能を持つ脱獄の常習犯モリスが、難攻不落と言われる「アルカトラズ刑務所」からの脱獄に挑戦する、実話を基にしたサスペンス映画。
主人公フランク・モリスを演じるのは「ドル箱三部作」や『ダーティハリー』シリーズの、映画界の伝説クリント・イーストウッド。
マイ・オールタイム・ベスト映画『ショーシャンクの空に』に、大きな影響を与えたという本作を観賞!
成程、確かに『ショーシャンク』で観たことがある展開や設定が目白押しです。
刑務所図書館とか、動物に餌をやる老囚人とか、壁の破片を歩きながら地面に撒くところとか…。
特に、獄中で仲良くなる黒人は完全に『アルカトラズ』からの引用。
『アルカトラズ』では黒人なのにイングリッシュ(アングル人が語源)という名前のキャラクターが登場するのに対し、『ショーシャンク』では黒人なのにレッド(赤毛)という名前のキャラクターが登場する。これは完全にオマージュでしょう。
イングリッシュを演じたポール・ベンジャミンという役者さんとモーガン・フリーマンって顔まで似てる。
今の時代に『ショーシャンク』が作られていたら、『アルカトラズ』のパクリだっ!ってSNSで叩かれてそう。
本作の何が良いかって、そのシンプルすぎるタイトルでしょう!!
『Escape From Alcatraz』という、考え始めて10秒で決めたかのような単純明快なタイトル。
「タイトルを観ただけで内容がわかっちゃう映画ランキング」があれば、間違いなく上位に食い込んでくる。
こういうバカっぽいほどシンプルなタイトル、個人的に大好きです💕
映画の内容は完璧にタイトル通り。ほとんど意外性ゼロ。
脱獄映画のお約束を全て回収している教科書のような作品。
全体的にかなり静かでスローテンポな作品なので、中盤辺りはかなり眠たかった💤
実話を基にしている、且つ難攻不落の刑務所からの脱獄を描いているという点で、1973年の映画『パピヨン』を思い出す所が多々あった。
真っ暗な懲罰房とか、最後は刑務所に残る相棒とか、海にダイブしての脱獄とか…。
クリント・イーストウッドとスティーブ・マックイーンってなんとなく雰囲気や立ち位置が似ていると思うので、製作サイドも多分『パピヨン』を意識していたんだろうと思われる。
『パピヨン』→『アルカトラズ』→『ショーシャンク』という風に、脱獄映画というのはある程度定型のようなものがあり、それを過去の作品から現在まで引き継ぎながら存在している伝統芸能のようなジャンルなんだなぁ、と今回鑑賞してみて感じました。
…『パピヨン』のネタバレになってるけど、流石にもう良いよね?
クリント・イーストウッドが渋い演技を見せてくれるので、何やら凄い映画のような気がしてきますが、シナリオは結構いい加減。
「ここは普通の刑務所とは違う!囚人は1人で過ごしてもらう!雑誌とか新聞も無しだ!」と所長が叫んでいたので、「どれだけ厳しい刑務所なんだろう…😨」とビビっていたら、割とみんな呑気に過ごしている。
あんまり働かずに絵を描いたりアコーディオン弾いたりしていて、むしろ楽しそう。ちなみに雑誌も普通に読める。
難攻不落を謳っておきながら、監視がとにかくザル。
レインコートパクられ過ぎ問題。
リトマス、お前一体何処からドリル調達してきたんだよっ💦
独房で火を起こしても気付かれないって、流石にチョロすぎる。
…etc、全然アルカトラズがヤバい刑務所にみえない。あと、割と看守が優しい。看守をもっと悪人に描かないと、脱獄した時にドラマ的なカタルシスが生まれないな、と思った。
モリスの芸術的センスが凄すぎる。人形作ったり通気口の絵を描いたり…。
あの人形の件は実際の出来事のようですね。いや、凄いわ。事実は小説より奇なり。
でも、劇中で人形を作る過程を見せない方が良かった。
髪の毛とかを集める描写だけに留めておいて、最後看守が眠るモリスの頭を叩いたらポロッとその頭が取れて、脱獄用にダミーの人形を作っていたのか!というのが明らかになるという方が、映画的な驚きがあったかも。
40年以上前の作品なので、流石に今見ると古い。つまらない映画ではないが、退屈で眠たくなる時間があるのも事実。
とはいえ、『ショーシャンクの空に』のファンなら一見の価値があるし、イーストウッドのファンなら満足できるはず。
脱獄映画の歴史を学びたい人にもオススメ!
※
製作費:800万ドル(16億円くらい)
興行収入:4,300万ドル(86億円くらい)
…大ヒット!
面白かった!
必要な道具を調達したり作ったりしながら脱獄計画を進めていくのがすごく面白かったです! 金属探知機で引っ掛かって「隠すつもりはない」といって金属を渡して、実は足にもう1つ隠していたのは上手かったですね~!
自由への執着
脱獄ではなく、“出て行く”という決断
脱獄不可能と言われたアルカトラズ刑務所からの脱出劇ではあるが、銃撃戦や逃走劇といった派手さはない。それなのになぜこれほどまでに手に汗握り、胸が熱くなるのだろうか。実話ベースのこの物語でドン・シーゲル&クリント・イーストウッドという名コンビが取った作戦は人間の尊厳に重きを置くことだった。
これはプライドが高いという意味ではない。主人公モーリスはかなり高いIQの持ち主であり、劇中における彼の言動は模範囚そのものと言って良い。自ら喧嘩を売ったり、看守に悪態をつくこともない。理不尽な理由で独房に入れられようとも、彼はその後も穏やかに服役する。そんな彼がなぜ脱獄を図るのか?
『大脱走』『パピヨン』『ショーシャンクの空に』など、脱獄系映画には名作が多いが、これは誰もが抱く自由への欲求という普遍的なテーマがあるからだ。だが、本作で特筆すべきな点はモーリスがこの刑務所、そこにいる看守、所長らを見限って“出て行く”という選択をする点にある。恐らく、彼がそのことを本気で決意するきっかけとなったのは中盤のいたたまれない出来事にあったのではないだろうか。人の生き甲斐を奪うこと、その尊厳を踏みにじることが、どれほど大きな罪であるかを問いかけてくる。それ故に脱獄成功者ゼロを誇るこの刑務所から脱獄することこそが、彼らへの最大の復讐であると言わんばかりに、計画は静かに淡々と進み、我々はこの脱出の成功を終始祈るようにして見てしまう。
実話に基づくということもあるが、迎えるラストのカタルシスは絶妙な匙加減と言えよう。1963年に閉鎖され、今や映画にも登場する機会も減ったアルカトラズ刑務所であるが、『告発(95)』と合わせて鑑賞するのも良いだろう。ついでに全ての鬱憤を吹き飛ばす『ザ・ロック(96)』もお忘れなく!
名作の名に恥じない
素晴らしかった
大昔テレビ放送で見て以来、主演がイーストウッドであることもすっかり忘れていたのだけど、あまりに面白くて魂消た。特に刑務所から脱獄するシーンは緊張感がすごすぎて、心臓が止まりそうだ。置いていかれた隣の房の人が、懸命にジャンプしていたのが悲しい。せめて一人で登れるように台を用意していればよかったのにと悔やまれる。イーストウッドにちょっかいを出すゲイの男が、最初にニコニコしていた顔が怖い。
すごい。最後の最後まで素晴らしい。人形の首つくるのが特に。。最後も...
すごい。最後の最後まで素晴らしい。人形の首つくるのが特に。。最後も。
所長の吹き替えが納谷悟朗で、イングリッシュの吹き替えが小林清志。所長も図書係も印象的な役だったが日本語吹き替え版のよさが際立っている。
ドンシゲ監督にイーストウッド主演、それだけで大好物。その名コンビ、...
脱獄もので1番すき♡
意外と上手くいくもんね
サンフランシスコのアルカトラズ監獄から実際に脱獄した3人の実話を元にした話。
.
脱獄の方法が、小さい換気の隙間を爪切りで掘っていって大きくしてそこから脱出経路を確保してく。小さい隙間を掘ってくのも地道な作業なんだよ。刑務所という暇のなせる技だね。
いちばん無理あると思ったのは、脱出経路を確保しに行く間は牢屋からいなくなるから、警官騙すために自作でダミーの人形を置いてくその人形がどう考えても人に見えないこと。
.
どう考えても人形だろバレるだろってクオリティだけどこれ現実でも成功しちゃってるんすよね。
.
想像では頑張って頑張ってやっと出れたって映画だと思ってたので、脱獄の準備がわりとサラッと流れてたような感じがした。
.
それより刑務所の中の人間ドラマがメインの映画でした。
小道具の可能性
断崖絶壁の孤島アルカトラズ島からの脱走を図ったフランクモリスらの実話を描いた脱獄作品。
この手の脱獄映画を観ると小道具の可能性の高さにワクワクしてしまう。
爪切りやスプーンを使った長い時間のかかる穴掘りや工作の時間を使ってくすねた材料で作ったダミー人形やいかだなどコツコツと時間をかけて脱獄の準備をしていく過程にワクワクする笑。
また窃盗罪とはいえ明らかに悪の立場にあるフランクの刑務所内の立ち振る舞いだけで正義と感じてしまい、応援し見守るような観点になってしまう不思議な作品で、それをクリントイーストウッドが演じるからなおのこと正義の人と感じてしまう笑。
犯罪者が脱獄して現在に至るまで行方も生死も不明という明らかに胸糞悪いラストのはずなのにミステリアスな印象に収めた秀作。
セリフや音楽が少ない緊張感のある演出も良かった。
実話そのままの脱獄方法
脱獄ものにはハズレがない。気がする。
名作が多いですね。大脱走は私が映画を好きになったきっかけの作品の一つです。
今作もなかなか楽しめました。
閉鎖後のアルカトラズ島で実際に撮影が行われたそうで、リアリティを感じます。
もちろんキャラクターなどに脚色もあるのでしょうが、脱獄の方法自体は実話そのままのようです。映画さながらってやつですね。凄いこと考えるなあ。
脱獄の準備で地味な作業をコツコツと積み重ねていくのですが、いい塩梅に緊迫感もあり、退屈しません。
あらゆるものを加工して脱獄に利用するのは見ていておもしろかったです。
作業場から加工した道具を持ち出す時のトリックには感心しました。
ひとつ言うとすれば、囚人の中でも悪い者たちが最終的に行き着く地であるアルカトラズ島だというのに、ウルフ以外の囚人がいい人すぎます。悪人に見えない。特にリトマスとか、もはやかわいい。癒される。
ですが、実際のフランクモリスもそんな悪そうには見えないんですよね。どんな厳つい男なのかと思って調べてみたら、案外シュッとしてて驚きました。どことなく映画のモリスと同様に知性とカリスマ性を備えていそう。
囚人達の交流もこの映画をよく盛り立てていると思います。ドクやイングリッシュですね。
ドクのあのシーンは強烈なインパクトがありました。恐ろしく、そして辛かったです。
イングリッシュとモリスの静かな絆の描写も凄く良かったです。黒人だの白人だの坊やだのと、はたから見ると憎まれ口を叩きあって見えるけれど、本人たちはそれを楽しんでいて。古い友人であるかのような関係がとても素敵でした。
彼らとの交流の描写がいいだけに、脱獄に加担する仲間の影が薄いのが少しもったいない気もします。
ラストの菊がいいですね。希望の花。
うひゃー、ナタで指を何本も切り落とすシーンで背筋が凍りつきそうに...
若きイースト・ウッド・・
既視感…
脱出映画ナンバーワン!
脱出映画のなかでは傑作とTSUTAYAで絶賛されていたので、試しに借りて観てみることに。
主人公フランクによる念入りな計画、仲間との協力、そして見事な脱出劇。実話というのがさらにこの映画に緊迫感を与えていた。
アクションなんてほぼなかったのに、観ていて興奮したし、なにより脱出するまでの過程がとても面白かった。
銃撃戦も肉弾戦もなければ、ラストも警備に誰にも見つからず脱出する。つまらないと思う人もいるかもしれないが、これがリアルガチだということを分かってほしい。
個人的に脱出映画のなかでは、ぶっちぎりでナンバーワンだなと思った。
緊迫・淡白
お手本映画、でしょうか。
割と淡々と進みます。脱出の決め手となる怒り、敵の卑怯さもきちんと描かれるのですけど、大したことない。パンチが弱い。
肉体美くらいかなぁ…見所。
あと1人脱出できないわけですが、その意図がよくわからなかった。
全45件中、21~40件目を表示










