劇場公開日 1992年11月14日

「当時AIDSについての偏見は強烈」私を抱いてそしてキスして うにたん♪さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0当時AIDSについての偏見は強烈

2018年12月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館、DVD/BD

泣ける

悲しい

幸せ

その中でセンセーショナルな内容を扱った本作の意義は大きい。
惜しむらくは、主人公に感染させた元カレが輸血による感染だった事か?
赤井の関西らしさが抜けない演技はともかくとして、感染を告げられて検査後の悩むシーンは良かった。
現在AIDSは進行を送らせる事で生きられる時間が増えているらしい。
しかし、新たに感染を防ぐ手段はない。

個人個人の感染予防はやって当たり前であるが、ウイルスを不活化出来ないので感染を拡大させない為には感染した人が安心して治療に向かえる社会が必要だ。そうでなければ、「私は感染した」と言えず、潜伏する事になる。
その状況は、感染、非感染のどちらにも不幸である。
映画でも、悩み苦しむ南野陽子の姿で感染した人の苦しみを。
非感染ではあるが、理解を示す過程を見せた赤井英和を見ることで、想像できると思う。

うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)