ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)のレビュー・感想・評価
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数十年ぶりに見ても面白い
とても久し振りの鑑賞。改めて見ても非常に面白い。
スピルバーグの「激突」を模した追走劇、懐かしくも斬新でインパクトのあるSFの世界、アメリカ万歳な銭形と権力には屈しないルパン一味の対比。絵や音、スイッチ、エンディングのセンス。細部の完成度を高めるよりも、振り切ることに全力を注いだと思われる作品。
ルパンらしさと面白さがずば抜けている。
「ルパンは夢を見ない。空間‼ 虚無‼ それは白痴の、あるいは神の意識に他ならない」
日本アニメ界に今なお熱狂的なファンを持つカルト・アニメの名作。後続の『カリオストロの城』と比べても、同じキャラクターとは思えないほどルパン三世のバックストーリーがないがしろにされているので、別のキャラクターが登場する作品と思われても仕方がないだろう。
ルパンは女泥棒兼スパイの峰不二子にそそのかされ、エジプトのファラオの墓から賢者の石を盗み出すことに成功するが、不二子はそれを犯罪ビジネスの契約に利用する。
その指令を出したのは、マモーという謎の男であった。「神」と名乗るその狂人は、「コピー人間製造法」を発明して1万年前から生きている。彼が所有するカリブ海の島には、ナポレオンやヒトラーの人間レプリカがある。そして、人類の夢である「永遠の命」の研究に取り組む男たちがいる。............ ルパン最大の敵、マモーとの戦いは、意外な結末を迎える。
シュールレアリスムや実験的な要素を盛り込んだ、おそらく日本アニメーションの最高傑作であり、当時は『カリオストロの城』以上の人気を誇ったが、現在ではその評価は逆転している。
アニメって進化したんだねぇ。
ネタバレレビューを見てるって事は本編を見てるでしょうしストーリーは省略。
ラストは凄かったですね。神になろうとしたマモーは本物の神が「光あれ」って作った太陽によって滅ぼされるって。考え過ぎかもしれないけれどそんな妄想をしています。
そしてルパンは夢を見ないってセリフ。夢を見ないからマモーの地震や幻覚のトリックを見破れる。だからこそ天才的な泥棒。ルパンに「すげえ」って言っちゃう映画でした。
ここから気になったところ。
ストーリーについては特に言うことはないのですがアニメーションについてですよね。多分人間が技術的な事を気にならずに見れる映画って生まれる20年前くらいだと思うんですよね。私は2000年代生まれの若者なのでこの技術は違和感バリバリでした。「あ、これ使い回しだな」とか「口の動きと声が合ってないな」とか思っちゃうわけです。そのせいで集中が途切れてしまいました。
後は無駄にエロシーンが多いのも気になりました。始めの方は分かります。ヌードの美しさを表しているのだと思います。でもラストの乳首押すシーンはいる?ギャグとしては見れませんでした。ただただ下品としか思えない。
そんなところですね。ルパン好きなら楽しめるのかもしれません。
轟音上映とはマッチ
TOHOシネマズ池袋のオープン記念として轟音上映として上映されていた為久しぶりに鑑賞。
ルパン映画のルーツとなる作品の為ルパンらしいシーンが多くルパンファンは楽しめる作品の一つ。
今回は轟音上映として鑑賞したが、まぁこの作品に限らずルパンの作品は轟音とマッチした作品が多いと思うが、この作品もまた轟音とマッチしたシーンが多々あり迫力感を楽しませてもらった。
まぁストーリーはもう何度も見たことがあり、もう40年も前の作品になる為やはり既視感はあり、ルパン作品の中でもものすごく楽しい作品とは言い難い。
ただルパンらしいシーン、ルパンの世界観が非常に良く映し出され今では表現できないシーンもあるのでルパンファンで、轟音上映が気になる方は十分楽しめる作品であろう。
これ作った人達天才やとおもう
SF、クローン人間って、この映画が出来た時代にこんな発想が思いつくのがまず凄い。
不二子ちゃんとルパンの愛し合ってる感じが良い。次元と五ェ門とは仲間割れするけど結局仲良しだから好き。あらゆる場面に出る男の友情に感動した。
お色気シーンも多めでマモーの顔とかえぐいしデカい脳みそ出てくるから子供の頃見た時は刺激が強かった。
コミカル、ハードボイルド、ミステリアスが上手く調合されてる秀作!
盗まれた夢を取り返しに
"ルパン三世(映画)" シリーズ第1作。
"金曜ロードSHOW!" で鑑賞(モンキー・パンチさん追悼放送)。
原作マンガは未読、TVシリーズは未見です。
幼い頃に観て、マモーがあまりにも不気味すぎてトラウマになり、それ以来避けて来たので久しぶりの鑑賞でした。
マモーの声が西村晃と云うことを初めて知りました。水戸黄門じゃんか…。声の演技も上手いなと思いました。
それはさておき、めちゃくちゃ面白かったです。これまでしょうもない理由で観なかったことを後悔しました。
人類永遠の夢である不死を手に入れようと画策するマモーとルパン三世の激闘が、スリルとサスペンス、ユーモア、ミステリー、エロを交えながら描かれていて手に汗握りました。
アニメならではのコミカルな表現ながら、扱っているテーマは骨太そのもので画面に引きつけられました。
「盗まれた夢を取り返す」―なんてカッコいいセリフなんだろうか…。いつかどこかで使ってみたい(笑)。
[余談]
マモーの最期と本体に驚愕…気持ち悪いっ!(笑)。
※以降の鑑賞記録
2023/04/28:金曜ロードショー
※修正(2022/08/10)
久しぶりに見た
ルパンが財宝を盗み出すのだが、それがマモーにとって本当に必要なものなのか疑問だった。マモーはなんでもできる王様みたいな存在なのに、富士子に指一本触れられず、ルパンに嫉妬していて童貞っぽかった。車やバイクがいちいちかっこよかった。
富士子はあんなに色気を売り物にしながら誰ともセックスをしていないので実は処女か、セックス恐怖症なのだろうか。それでなかったら、特に彼氏もいなさそうだし、むしろ禁欲的すぎる。叶姉妹みたいに愛人がいる感じもしない。
時折ルパンの表情が柳沢慎吾にそっくりだったので、実写化は柳沢慎吾を希望します。
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