蘇える金狼(1979)のレビュー・感想・評価
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ストーリーはもはや漫画、ほぼコントの場面多数。しかしこのダーティー...
ストーリーはもはや漫画、ほぼコントの場面多数。しかしこのダーティーヒーロー、松田優作がなんともカッコイイ。こんな役できるのはこの人以外に日本人では未だ見当たらず。
途中までは「探偵物語」を見ているようで、そしてラストは「太陽にほえろ」を見ているみたい、「なんじゃこりゃー」が今にも聞こえてくるようだった。
セクシーシーンも満載、とりわけ風吹ジュンの肢体が眩しい。もはやAVです、監督「村川透」ではなく「村西とおる」だろ!(わかる人にはわかります)(笑)
なにもかも無茶苦茶なんだけど松田優作の狂気をはらんだ演技でなぜか格...
ブラック企業の最たるもの
ドラッグ、殴り、蹴り、奪い、犯し、殺す。かと思うと不器用な面や無邪気な笑顔を見せて松田優作の懐の深さは分かった。
松田優作の演技は好きだったけど、浅倉と言うキャラクターは好きにはなれなかった。
「野獣死すべし」の伊達は戦場の悲惨さがバックボーンとしてあったけど、浅倉の成り上がって大金を得るために手段を選ばない様は理解出来なかった。
昔の映画のとにかく派手に行こうぜと言うアプローチはリアリティに欠けて笑っちゃう。仮面ライダーが戦いそうなジャリの広場や廃墟、銃撃では当たらないどころか相手に向かって行く、極め付けは社長に呼び出された時の演出。
どういう会社やねん!と突っ込まずにはいられない。
「野獣死すべし」と続けて観たけど、長回しが多くて多分アドリブだと思われ、松田優作って本当に演技するのが好きだったんだなぁと思った。
何かしそうで惹きつけられた。
風吹ジュンとのラブシーンは驚いた。
やっぱりかっこいい。
日本映画専門チャンネルで、角川映画BESTを選ぶ企画があり、そのなかで見事トップに輝いたのが本作。そのあと放送されたので思わず観てしまった。
村川透監督と仙元誠三のカメラは自由自在。ステディカムなどなくてもそこいらを走り回っている。
1979年の映画だから34年たっているわけで、とてもそんな風には思えなかった。
いま観ても十分新しい作品と言える。
松田優作は、やはり唯一無二の役者である。本作のなかでどれほどのアイデアを出したかはわからないが、彼の存在なしでこの作品は成立しなかったであろう。
千葉真一も出演していて、できるなら松田優作との絡みがあるとよかったのに。
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