劇場公開日 1962年3月21日

「結構壮大なストーリー」妖星ゴラス ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0結構壮大なストーリー

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

実はこの作品を見たこと自体初めてでした。
しかも初公開は生まれる前(笑)。
テレビでの放送はあったでしょうが見た記憶が無かったので。
細かい事にツッコむのは野暮なのでほっとくとしても結構科学的考証をしていて(本当かどうか分からないけど)いかにも本当に起こりえるって雰囲気が良いですね。
謎の超重力惑星(死んだ太陽)の妖星ゴラス。
このままでは地球に衝突してしまう機動を進む。
なんとかゴラスを破壊するか地球の軌道を変えるか、ミックスかで対策を国連で議論。
科学的考証を元に議論するものの冷戦時代なので侃侃諤諤色々あったけど地球が無くなったら元も子もないで一致団結。その流れが良い。
観測の結果核で破壊するのは無理となり地球移動一択に。
実際には数ヶ月と言う短期間で南極に核エンジンのブースターを作るのは無理だが、なんか力技で作ってしまい軌道変更させてしまう。
そのあたりまでの政治的な駆け引きや対策など割と見応えあった。むしろ大人向けの映画と感じた。
なので子供が見て面白いかどうかは微妙な気がした。
最後に今度は北極にブースター作って軌道を元に戻さないと、ってしっかり最後まで作ってあった。
ぶつからなくてバンザイだけで終わらせて無く後処理が必要な事が示唆されているのが良い。

殆どオマケの様にセイウチの怪獣出したり後のウルトラマンの科特隊のJET VTOLの原型みたいな飛行機出したり、スパイダーショット(武器ではなく宇宙遊泳で使う手動スラスタ)出てきたり、後のイデ隊員になる二瓶さんが出たり面白かった。
俳優陣も大御所投入と力が入っていた。
ドラマ部分もそうだが特撮部分も凄い。
当時の円谷プロの技術を集結したと思われる細かいジオラマ、車や重機も動いていて驚くほどリアル。特撮技術の力の入れようが半端ない。
それだけでも見る価値あるかも知れない。

本編にはあまり関係無いけど当時の東京の空撮とか見るとこんな感じだったんだなと感慨。

ひろちゃん千葉