劇場公開日 1980年10月4日

「生誕75周年記念特集上映「松田優作の狂気」野獣死すべし(1980/村川透監督) はりー・ばーんずさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0生誕75周年記念特集上映「松田優作の狂気

2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

生誕75周年記念特集上映「松田優作の狂気」なるタイトルで上映していた『野獣死すべし』を見てきた。
村川透監督と明日香七穂さんの舞台挨拶付きの上映でした。

もちろん昔、何度か見た映画です。
原作の大藪春彦の小説もたくさん読んでたし、松田優作ファンの私はドキュメンタリー映画の『SOUL RED 松田優作』のDVDも持ってる。
大藪春彦原作の遊戯シリーズや蘇える金狼はハマって見ていた。

ただ、最後に見たのは20年以上前だと思う。
もちろん、映画館で見るのは初めて。
昨年、午前十時の映画祭で『ブラック・レイン』を見た。
それまで、世代的に松田優作の映画を映画館で見た事は無かったので、機会があれば見たいと思っていた。

この映画では役作りのために、激やせして、歯まで抜いたという松田優作。
たしかに鬼気迫る演技でした。
このへんは強く記憶に残っていたので、彼の演技を再確認できた。
それよりも、あらためて見る、鹿賀丈史、小林麻美、室田日出夫の存在感は凄かった。
昔は、濃くて良い役者さんがたくさんいましたね。

ドラマ探偵物語の山西道広、骨董屋の飯塚も出てた。。
懐かしい。。

村川透監督は、サービス精神旺盛で、いろいろ話してくれました。
野獣死すべしが松田優作と最後の共演の約束だった事、
だけど頼まれてドラマの『華麗なる追跡』を松田優作の癌の事は知らずに撮影した事など、
松田優作ファンの私には垂涎ものの話ばかりでした。

はりー・ばーんず