劇場公開日 1961年7月30日

「4Kリマスターがほんとにキレイ!」モスラ(1961) 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.04Kリマスターがほんとにキレイ!

2021年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

懐かしのモスラ!!
4Kリマスターがほんとにキレイ!
モスラの羽の鮮やかな色合いはもちろん、
南の島のいかにも作り物だけど
結構頑張ったジャングルの様子や
人間に捕まって見世物にされちゃう
「小美人」の衣装など、怪獣映画の中でも
華やかな色合いが多用されてる映画だけに
4Kリマスター大成功でした。

中盤の見せ場幼虫モスラが東京に向かって
街を破壊しながら這って進んでゆく。
庵野監督はこれをやりたくて「シン・ゴジラ」に
「蒲田くん」を登場させたのでは?
と思ってしまうくらい。

時代が時代ですから現代のCGで
何でもできてしまう映画に慣れていると
そりゃ、模型と言ってしまえばそれまでですが
そこは当時の特撮の手わざの妙に
思いを馳せて観て頂きたいですね。

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

他の怪獣映画、ゴジラや平成ガメラ等と違って
何となく全体的に軽やかなんですね、モスラって。
これは「午前十時の映画祭」の解説YouTube
「事務局オフタイム」の中でも語られますが
音楽がそれまで「ゴジラ」を手掛けてきた
伊福部昭さんでは無く、朝ドラで一躍認知度が上がった
古関裕而さんであるため曲調が軽やか~~。
ザ・ピーナツの唄う「モスラの唄」の効果もあって
ファンタジー色が強く、怪獣だけど女性的な空気感がある。

また出演者も志村喬に香川京子といった
黒澤作品の常連俳優に加えて
コメディー要素を強化する芸達者なフランキー堺と
ストーリーの荒唐無稽さ(笑)を補完する布陣。

突っ込みどころが有り過ぎの飛んでもな話ですが
劇中でインファント島の実態を目にした
学者や新聞記者が「ここはこのままそっとしておこう。」
と語り合うシーンなどはなんだか良いなあ~~。

地球の上には人間が下手に手を加えない方が
良くなることは本当に多い。
怪獣たちはその象徴なんでしょうね。

星のナターシャnova
kazzさんのコメント
2021年12月22日

本多猪四郎監督のヒューマニズムが所々に出ていたと思います。

kazz