燃えろ!青春
劇場公開日:1968年12月19日
解説
「コント55号 世紀の大弱点」の松木ひろしが脚本を執筆し「空想天国」の松森健が監督した青春もの。撮影は「若者よ挑戦せよ」の西垣六郎が担当した。
1968年製作/85分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1968年12月19日
ストーリー
門前八郎が、その昔貞女教育で有名だった城山学園に赴任した時、校内は生徒たちに人望の篤かった江島先生転任反対の、実力行使で騒然としていた。江島は早速生徒たちを説得すると、八郎には“虎の調教師になったつもりでやれ”と忠告し、学園を去っていった。だが、残された八郎には災難だった。生徒たちにはいびられ校医の高梨にまでからかわれる始末だった。そんな八郎を心配した校長は、彼をバレー部の部長に任命したが、うまくいかなかった。八郎は、コーチをしているOBの朝子と衝突し、彼女のもとに結束しているクラブは、彼女の辞任とともに解散寸前にまで追いやられた。八郎は慰留につとめたが、その有様を朝子の父善吉に誤解されて、減俸処分をくってしまった。そんな八郎に同情した美容師民子は、ことの真相を話し善吉に善処を迫った。やがて、朝子が八郎の真剣な練習にうたれコーチに復帰し、転校生純子の大活躍で、城南バレー部は県予選を勝抜いた。ところが、純子の素質に目をつけた極東紡の監督須永とサンカメラのスカウト桑原が彼女の争奪戦をはじめた。桑原は有川教頭を買収し二十万円で純子をスカウトしてしまった。八郎は、須永の好意で金を工面し、純子を引戻したが、腹黒い桑原を投飛ばしてしまった。いよいよ決勝戦の当日。だが、学園では八郎の処分をめぐって会議が紛糾していた。そこへ、純子が母の君子を連れて現われ、有川たちの悪事が露見し、八郎と純子は大会場へ急いだ。決勝戦はN高と城南学園。結婚した高梨の応援に張切る江島。八郎、朝子の指揮でN高に対する城南。観客は、熱戦を展開する選手たちに惜しみなく拍手を送るのだった。