盲獣のレビュー・感想・評価
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アングラ劇みたいになっちゃった
江戸川乱歩原作・増村保造監督1969年。
OPから船越英二が尋常じゃない雰囲気で登場。そしてすぐ事件。ここまでわずか10分。相変わらず早い展開の増村映画である。
そこからわかりやすい前衛とでもいう乱歩的世界が繰り広げられる。緑魔子のキャスティングはそういう意味でバッチリ。美術は相当頑張ってた。
しかし終盤の展開は性急に過ぎる感は否めない(まぁ乱歩原作はそういうの多いですけども…)
二人熱演ですが、頑張り損な残念な仕上がりでございました。もうちょっと面白くできたような…
よく当時映像化できたなあ
最近増村監督の映画を見始めたので、
大好きな江戸川乱歩原作ということで期待して視聴!
映画解説を読むだけですごくおどろおどろしい、耽美な世界観なのかな…とおもいきや、なぜか少しおもしろい
増村監督の映画は、演技も設定もすべて、大真面目でしてるんだけど
どこかユーモアがあり、どうしても笑ってしまう
俳優もたったの3人しか出てこないのに、
演技が素晴らしくて、全然退屈させない一時間半でした
舞台もほとんど移動しないのに、気にならない
あの閉鎖した倉庫の美術もすごい熱意をかんじました…
これは演劇とかでみてもおもしろいかも
母親が亡くなってから食事や買い物はどうしていたのだろう?
あんな簡単に切断できるの?
などなどいろいろ思ってはしまうのですが
そういう疑問をすべて吹き飛ばしてくれるほど、なぜか説得力のある映画でした
エンターテイメント!おもしろかったです!
江戸川乱歩の耽美な世界を満喫
前から気になっていた作品ですがDVDにて鑑賞。江戸川乱歩の耽美な世界に、冒頭の1カットから引きずり込まれました。盲目の芸術家を演じる船越英二や、最後には堕ちて行く緑魔子の魅力溢れる演技を堪能しました。84分の尺も丁度良い。
緑魔子がすさまじい魅力
緑魔子の小悪魔っぷりがすさまじい。そんな彼女と、船越英二の割烹着姿のお母さんが女のバトルを演じる。
船越英二が盲人で童貞でたいへんなマザコン、自称彫刻家的な立場も非常に切ない。緑魔子なんかと関わらなければ、お母さんとつつましく倉庫で暮らしていけたのにと気の毒でならない。しかしあんな女に一度触れてしまったら二度と引き返すことなどできないこともまた事実である。
緑魔子のおっぱいがたいへん可愛らしかったのだが、すごくチラ見せだけで、たまらない。
最終的にお互い傷つけあう、とんでもないSMみたいになるのは、ドン引き。
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