「呆けた男と美女」夫婦善哉 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
呆けた男と美女
生まれる前の作品ですが、昭和が懐かしくなりました。古い日本映画をみると、男尊女卑が日常的に描かれていることに驚くことがありますが、今作も同様でした。森繁久弥扮する維康柳吉は、大きな化粧問屋の跡継ぎながら遊び呆けてばかり、それを健気に支える美しい芸者・蝶子(淡島千景)という構図は、製作者が男性中心のせいもあるかもしれませんが、今の時代から観ると隔世の感があります。古き良き時代といってはいけないかもしれませんが、ダメな男をしっかり女が支え、二人三脚で生き抜いていく姿に、ほのぼのした気持ちになりました。宝塚出身の淡島千景さん、気品があってとても美しい方でした!
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