霧笛が俺を呼んでいるのレビュー・感想・評価
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芦川いづみが映えるカラー映画
親友の自殺の謎を追う赤木圭一郎、その親友の女性=芦川いづみ、刑事役の西村晃などが印象的な日活映画。
親友の妹を演じる吉永小百合はまだ子供…(笑)
熊井啓による脚本はその後の正義派の片りんを見せ、姫田真佐久のカメラは「横浜新道らしき道路をスポーツカーが走るシーンを俯瞰で撮影」・「エレベーターの移動をその真上から撮影」などの意外なアングルから見せてくれる。
長い航路から陸(おか)に上がった赤木圭一郎は、久しぶりに親友=葉山良二に会おうとするが「彼は自殺した…」とのこと。「あいつが自殺?」と自殺の真相を追う赤木圭一郎の前に、刑事たちが現れたり、怪しい男たちが現れたり…と怪しい雰囲気。
そのうち、親友の女性=芦川いづみ、親友の妹=吉永小百合などと会い、そして……という物語はミステリーっぽくもある。
芦川いづみが映えるカラー作品で、特にバーで見せるシーンはとても綺麗。この場面が「神保町シアターでの芦川いづみ特集チラシの表紙」となるほどで…(笑)
また、芦川いづみの歌唱シーンも見られる。
この頃の日活映画らしく、異国情緒も取り入れながら描かれるが、殴り合いシーンは「殴ってないじゃん!」と思えるチャチさが見られる(笑)
昭和30年代の風景が見られて、現代では微妙な感もするが、それなりに楽しめる娯楽作であろう。
カッコよくサスペンス風。赤木圭一郎と芦川いづみ、吉永小百合。
広島市映像文化ライブラリーでの日活創設100周年記念特集で、自分としては初めて赤木圭一郎の映画を見た。
なかなかカッコイイ。ストーリーも少し淡々と進むが、最後に追い詰めるシーン当たりはハラハラドキドキで、音楽もアメリカのサスペンス風で楽しめた。
吉永小百合が新人として出演し、十代の純粋な役を演じている。
主演女優の芦川いづみも感情を押し殺した感じと相まって、全体的にはトーンが暗い感じである。
キャバレーの音楽は、ジャズ、ビバップ系。フロアでは男女がロカビリー風に結構難しいことをしながら楽しんで踊っていた。
20140131@広島市映像文化ライブラリー
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