「息子の行く末をゆっくりと見つめる」息子(1991) Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
息子の行く末をゆっくりと見つめる
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総合:75点 ( ストーリー:60点|キャスト:75点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
解説によると、「田舎に住む父親と都会でフリーアルバイター生活を送る息子との対立と和解」ということだった。かなり険悪な対立があるのか、どのように和解するのかと思っていたが、対立とよぶほどの対立でもないし和解らしい和解もない。ふらふらしている息子を心配している父とようやく就職して働きだした息子が自立したというだけの話。
むしろ物語はよくある家族模様で平凡に進むが、家族関係を細かく描写している点では質感がある。そしてその家族関係を出演者がしっかりと表現しているし、淡々としながらその関係の変化をゆっくりと見せてくれる演出が良かった。
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