劇場公開日 1991年10月12日

「最高の邦画の一本。」息子(1991) くーさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0最高の邦画の一本。

2023年1月16日
iPhoneアプリから投稿

三國連太郎、永瀬正敏、和久井映見、原田美枝子、みな最高。

永瀬正敏は何にも考えてなさそうな今風の若者に見えるのに、キツイ仕事でも自分に合うところをみつめて続けられたり、好きになった人にちゃんと告白したり、
人としての芯(根っこ)がちゃんとしてて、うらやましい。こういう人は幸せになるだろうなと思う。

長男の不器用さ、大企業で苦労してるだろうと見抜いている父親なので、次男のことも親がきちんと愛情持って育てたんだろうと思われる。

いきなり息子の婚約者に会わせられ、しかも相手がろう者だったのに、戸惑ったりせずきちんと向き合おうとする父親、人としての器、すごいと思った。

田中邦衛さんは、クセがある歪んだ性格の、でも憎めない汗水垂らして働く下っ端労働者の役やらせたら最高。

原田美枝子さん美しすぎ。良い長男の嫁で、義父のこと心から気遣ってはいるものの、本音は他にある、幼い子を持つごく普通の母親の演技がすごかった。

俳優さんもストーリーも最高。

家族関係を描いた最高の邦画ではないか。

くー