「息子の幸せを見る事こそ親の最大の満足」息子(1991) 重さんの映画レビュー(感想・評価)
息子の幸せを見る事こそ親の最大の満足
三國連太郎扮する浅野昭男は、妻を亡くして一周忌を迎えた。永瀬正敏扮する勤め先もはっきりしない息子の哲夫は、東京から慌てて岩手へ帰った。家族は皆、昭男の一人暮らしを心配していたが昭男は力んだ。長男は千葉に大きなマンションを買ったとは言ったが、家族としては心配だとは言いながら誰も父親と一緒に住もうとは言わなかった。哲夫は、仕事で知り合った和久井映見扮する口がきけない征子と恋仲になっていくが、さて父親がなんて言うか? 実際、家庭を犠牲にして年老いた頑固な父親とは一緒に気楽に住めるものではない。妻を亡くした親父なんてどうしようもないんだろうね。出来れば夫が妻より先に逝く事が本当の幸せかもしれない。そして息子を頼ってはいけないが、息子の幸せを見る事こそ親の最大の満足なのかもしれない。特に和久井映見ほどの美人ならなおさらだね。
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