「作り手が原作を十分に料理できていない様な」武蔵野夫人 Kazu Annさんの映画レビュー(感想・評価)
作り手が原作を十分に料理できていない様な
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ベストセラー原作のある田中絹代主演の中産階級の不倫劇。
田中絹代がもっともっと美しく上品で艶やかであれば、説得力あるのだが。森雅之演ずる大学生も声が良くなく、永遠を誓い命をかける様な魅力を感じなかった。
武蔵野の森と豊かな水の美しさ示す映像はなかなかで、戦後の女子大生の翔んでる感じの描写も興味深かった。最後のいきなり現在の発展した武蔵野の街並みに繋げる映像は、鮮やかと思ったが、全体的には夫のフランス文学教える教員の人物設定に代表される様に、原作をうまく消化できていない印象であった。
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