「攻めてるねえ」ミンボーの女 K・Mさんの映画レビュー(感想・評価)
攻めてるねえ
ホントに感心する。
主義主張が先走ると観ている観客を楽しませる気持ちが、どこかへ行ってしまうものだけど伊丹監督は娯楽作品にしてしまえるんだね。
信子を刺したギバちゃんを村田が圧倒するところが印象的なのは、そこにカタルシスがあるわけでラストのホテルマン側の成長っぷりも清々しい。
映画は映画として、そのフィクションを堪能して日々、いわれなき犠牲を強いられる人たちはスカッとするのであるから、映画の作り方として本作は正しかったのだと思う。
問題なのは、これを寛容できない者たちが行動を起こしてしまう事に尽きる。
本当に残念である。
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